離婚を考えてますが、妻が親とマイホーム購入を進めている
■ 離婚への弊害となるマイホーム
夫婦のどちらかが「離婚したい」と考えていれば、マイホーム購入はストップさせた方が良いと思います。私は別れさせ屋を創業前(1999年)までは不動産販売の会社で”営業課長”をしていましたので、新築戸建て・土地・中古戸建やマンションの売買に多く携わらせて頂きました。その経験と別れさせ屋を経営して22年となりますので恋愛的な視点からの理由を説明させて頂きます。
* 離婚するなら家を買わない理由
① 住宅ローンを組む(35年)
② 頭金を誰が出すのか
③ 親が深く関わってくる
④ 物件価格の下落
⑤ 売却時にローン残と追金の発生
⑥ 持ち分の割合
⑦ 暮らしの安定(落ち着いてしまう)
⑧ 世間体
⑨ 離婚時に持ち家売却の「売れる」時期が読めない
⑩ 持ち家が残った際のローン残
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この中で問題となるのは、②で親が頭金を多く出していれば③に発展してきます。これらは離婚原因や状況から解決しやすいのですが、問題は④の物件価格が下落していくことです。都心部のタワマンであれば一部は高騰しているので、中古でも売却時に「購入価格より高く売れた」となるのですが、一般的には購入価格よりも下がるので「売却価格-住宅ローン残=追金」が必要となります。ここで金銭的な問題から離婚に進めれないケースも出てきますし、親は「そこまでして離婚しなくてよい」と引き留めるようになってきます。なので、離婚するかも?でしたら持ち家を購入するのはお勧めはできません。1年~3年と賃貸に住まわれて気持ちが変わるか?をテストされては如何でしょうか。
* マイホーム購入のメリット
現金1億円を持っていたとしても、自宅購入は「住宅ローン」を利用するようにしてください。例えば、1億円の所持金から5,000万円の物件を購入すれば残預金は5,000万円となりますよね。ここから数年後に夫(住宅ローンを組んだ人)が突然の病気・事故で亡くなったら?残された家族は残金5,000万円で、その後の人生を組み立てなければいけません。ですが、住宅ローンを組んでいれば大きなメリットとして”団体信用生命保険”に加入するので、万が一の事故・病気により夫が無くなった際に「住宅ローンが無くなる」メリットがあります。無くなると言いますか、正しくは団信により住宅ローンが立て替えられるので残された家族が住宅ローンを支払わなくて良いのです。よって、所持金1億円を残したまま、住宅ローンも消えるので、夫から見て「家族に家を残せる」と心配なく仕事を頑張れるのです。
このようなメリットもありますからね。
持ち家の検討が出ていれば、先ずは夫婦として続けられる存在なのか、家族として生涯を助け合えるのか、浮気相手への一時的な感情に惑わされることなく冷静に考えた方が良いと思いますよ。なので、しばらくは賃貸住まいを続けられて「家族とは?」を改めて考えられることを推薦します。
■ 新築を立てると夫が病気するケースがある
少ない事例ですが、一生懸命に仕事を頑張ってきた夫が「新築を建てた」を引っ越ししてから1年~2年で大きな病気をすることがあります。なので、家を建てる・家を買うと言うのは相当に労力を使って頑張ってきていますので、家族としては夫の頑張りを認めてあげてほしいですね。勿論、奥様の支え合ってのことなので、夫婦が認め合うことが重要です。家を買うと言うのは人生で1回~2回の大きな買い物だと思います。そこを片側だけが「欲しい」からと理想だけで進めるのではなく、家族の将来設計として「家」がありますので、子供の成長に合わせ・自分たちの老い(老後)に合わせて購入予定地を探したり、間取りを決めていかないといけません。片側だけが「欲しい」だと気持ちが通い合っていないので、先々には離婚する可能性も高いことから、大きな買い物は家族計画として取り組みましょう。
(参照:マイホーム購入後にお隣から騒音がうるさかったら?)