獣神サンダー・ライガー選手引退に学ぶ「見せる力」
燃やせ 燃やせ 怒りを燃やせ♪で知られる怒れるプロレスラー、獣神サンダー・ライガー選手(新日本プロレス)が先月、来年1月に引退すると発表しました。ライガー選手と言えばですね。垂直落下式ブレーンバスターやライガーボム、シューティングスタープレスなどのダイナミックで華麗な技の数々はもちろん、マイクパフォーマンスや記者会見、テレビのバラエティ番組では“キレ芸”とも言える怒りのコメントで注目を集め、多くのファンを魅了しました。
プロレスファンとして、約30年のライガー選手の活躍を振り返って思うこと。それは、ファンの目を楽しませるロン毛と角のような突起マスク、全身赤白のバトルスーツをはじめとするサービス精神の旺盛さです。パンツ1枚の他のプロレスラーに比べ圧倒的にファイトしにくいにもかかわらず、IWGP Jr.ヘビーなど数々のタイトルを奪取。対戦相手を挑発するコメントや、時には先にブチ切れることで相手のブチ切れを誘い、相手の技をまともに受けて試合に敗れることもありました。そんなライガー選手の“ドキドキハラハラ”の試合はファンの目を釘付けにしました。
プロレスラーは、なぜかわそうと思えばかわせるような技を受けるのか?必要のないハデな挑発をするのか?プロレスファンでない方は理解できないと思います。新日本プロレスの創始者、アントニオ猪木氏は、かつて「受けの美学」ということを口にしています。これは対戦相手の力を存分に引き出した後で最後にひっくり返して勝つ、という意味だそうで、実践するためには、相手に優る強靭な肉体や精神力が必要といいます。
回りくどくなりましたが、恋愛においても「受けの美学」を実践できる人ほど、お相手の気持ちを惹き付け、関係を長続きできるのではないでしょうか。2人の人間がいれば、必ず意見の衝突が起こり、負けず嫌いな人であれば自分の意見を強引に通そうとします。口喧嘩をすれば、お相手が反論できなくなるまで“口撃”し、お相手との力の差を示すことで自尊心を満たされている方も少なくないと思います。ですが、人間負けてばかりでおもしろいはずもなく、お相手が負けないためにとる選択は最終的には“別れ”です。
人は、誰でも自分のことを理解して欲しい生き物です。
理不尽かも知れませんが、時には、お相手の怒りや意見を受け止め、また怒りの気持ちや意見を思う存分言える環境を作ってあげることも重要です。時には、挑発的な言葉を口にし、怒らせたり、イラつかせたりすることも必要ではないでしょうか。喧嘩→仲直り(フォロー)は、心の絆を深める王道とも言えるステップです。このようなこと(恋愛における受けの美学)をおそらく「包容力」と言うのでしょうが、「包容力」と聞くと「何でも話をとにかくよく聞けば良い」と勘違いし、お相手の怒りや意見を受け止める、または引き出すことをないがしろにしている方が多いと思います。
プロレスラーで格闘家の船木誠勝選手 YouTubeにて。
若手時代からライガー選手は「人1倍練習していた」と語っており、ライガー選手のどんな技や言葉でも受け止める強靭な肉体と精神力は、そういった日々の練習の賜物ではないでしょうか。我々はどうでしょうか。煩わしい人付き合いをできるだけ避け、気が付けば“イエスマン”のみで周囲を固めているなんてことはないでしょうか。現在は、叱られた経験がない人のための「叱り屋」なんてのもあるそうですが、もしそうだとするならば、言葉の“受け”を強くするためにも、ある程度、会話の勉強と人に揉まれる経験も必要かも知れませんね。
■ 別れの美学
「復縁」を前提に別れることもあると思います。どちらかが別れに納得してない、仲直りしたい…と願っているケースがそうです。この場合。復縁に進みやすい別れ方があるのですが、それを「別れの美学」として考えては如何でしょう。
↓
① 追い掛けない
② 理由を作って会おうとしない
③ 心から相手の幸せを願ってみる
④ 連絡しない!と自分に言い聞かせて実行する
⑤ 自分の成長を意識して生活する
⑥ 過去の反省ばかりではなく、過去を経験として何を学ぶのか?
⑦ 愛されていた自分に誇りを待ち、愛していた自分に自身を持つ
例えば、借金・無職である場合。
復縁を考える前に債務を減らす方法を考えたり、返済計画を立てて明確に実行することが優先です。お金の管理も出来ない人に相手の親は「安心できる恋人」って思えますか?無職もそうです。健康なのに仕事もせず、言い訳ばかりで生活している人に誰が将来を任せられるのか?論外ですからね。そして、復縁希望の方に多いのが「時分の都合を押し付ける」タイプだと思います。
自分が好きだから
自分が復縁したいから
自分は別れに納得してないから…と言われます。そんなことを言ってるのでフラれるので、ちゃんと相手を事を考えて接しないといけませんね。恋愛と言うのは相思相愛で通い合って成立します。どちらかが「無理」となった時点で、片方が何を思っていようが破談しているのです。その破談した原因を解決したり、先々に復縁に向けるには?上記7項目を意識して生活することが必要だと思いますよ。