「恋愛テロ」には男心が隠れている
気になっている女子が廊下を歩いてくる。
スカートをヒラヒラなびかせ貴方の横を通り過ぎる、その瞬間!右手でスッとスカートの丈をめくりあげた…。一目散で逃走する。
「キャー、何するのよ!」
「変態!」
恥ずかしそうに顔を赤らめる女子を見て、貴方は心の中で「ふふっ」と達成感を感じる。
懐かしい。と感じた男性も多いのではないでしょうか。そうです!これは、小学校・中学校時代、共学校に通う男子なら誰でもしたであろう“スカートめくり”の1コマです。女子に一瞬で大恥をかかせる“スカートめくり”は、まさに男子の女子に対する「テロ」と言えるのではないでしょうか。振返って思えば痴漢行為ですからね。子供だからと笑えるのではなく、ある程度の意思疎通のある関係だから成立していたのだと思います。
「テロ」とは本来、政治的目的を達成するための暴力やその脅威に訴える行為。このように表されていましたが、最近は、テロ国家、プロレステロ、バイトテロ、恋愛テロなどさまざまなジャンルや用途で使用されています。自爆テロや爆弾テロのように相手の意表を突き、驚かせて自分の目的を遂げる、という幅広い意味で用いられているようです。
では、そのテロの“目的”とはいったい何なのでしょうね?
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・北朝鮮はなぜ日本近海にミサイルを発射するのか?
・北朝鮮はなぜ日本人を拉致したのか?
・プロレスラーで昭和のテロリストと呼ばれた藤原喜明は、なぜ長州力を襲撃したのか?
・なぜバイト従業員は“迷惑動画”をSNSにアップしたのか?
・なぜ男子は女子のスカートめくりをするのか?
その答えはですね。
みんな“誰か”に振り向いてもらいたい、近付きたいからではないでしょうか。間違ったアピールですが、それを正しいと思っての行動です。最近では、ネット上などでも「恋愛テロ」というワードが取り上げられ、エピソードや物語が紹介されたものもあります。
例えば、
・恋愛の相談を異性にするフリをして告白
→ラブレターの書き方を相談し書いたラブレターを相談した異性に渡すなど。
・話の中で遠回しに告白
→好きな人ができたことを異性に明かし、「その人は…」と特徴をあげていって、最終的には「それって俺(あたし)じゃない」と気付かせるなど。
・相手を悲しませる(怒らせる)フリをして喜ばせる
→別れ話を切り出すフリをして実はプロポーズなど。
というように、ストレートに思いを伝えるのではなく、1度相手をがっかりさせてから喜ばせるのが、「恋愛テロ」に該当するようです。先にあげた“スカートめくり”も、嫌なヤツ→実は○○なヤツ、と言うようにプラス効果が期待できることから、ある意味「恋愛テロ」の王道と言えるのかも知れませんね。
使い方によっては効果的な「恋愛テロ」ですが、ただし、街中であまり親しくない女性に“スカートめくり”などをしたら、女性が不快に感じた場合、犯罪になってしまう可能性があるので御注意を。また、その他の「テロ」も行う相手との“心の距離感”や最低限のモラルが守れていないと、世間を騒がせているバイトテロのように大バッシングを浴びてしまうので、行う際はご慎重に。