「奥さんと別れて」が通らない理由とその解決案
女性:奥さんと別れて一緒になってよ
男性:子供もいるし、世間体もあるのに、スグには無理だ。でも一番愛しているのは君だよ
不倫されている独身女性であれば心当たりがあるかも知れませんが、既婚男性に離婚、そして結婚を持ち掛けても当然「NO」となるケースが多いでしょう。この「NO」の根本的な原因を考えますと、既婚男性が得られる利益よりも、こうむる損失のほうが大きいという判断からでしょうね。妻との離婚の交渉、慰謝料、子供がいる場合は親権の問題、世間体…etc、離婚となると厄介な問題が山積みとなります。一方で、今不倫相手の女性と都合よく会えているならば、わざわざ妻と離婚してまで一緒にならなくても、このまま妻ともうまくやりつつ、不倫相手とも関係を続けたほうがすべてが丸く収まると考えるのではないでしょうか。この既婚男性の「NO」に対して、不倫女性は男性の妻に関係を暴露して男性に判断を迫るのか、粘って男性に迫り続けるか、は人それぞれですが、基本的に男性の心が「NO」の状態では、外側からどんな力を加えても、現状打破は難しいでしょう。
「NO」を「YES」に覆そうと考える時、相手にとっての利益は何なのかを明確に理解しておく必要があります。お腹がいっぱいの人に食べ物を差し出しても当然「いらない」となりますよね。この「NO」と言いますのは、極論を言えば、あなた「食べる?」、相手(お腹がいっぱいだから)「いらない」と同じやり取りと言えるでしょう。ここで着目すべきポイントは、現状お腹がいっぱいだからと言って、将来もずっとお腹がいっぱいとは限りませんよね。ですから、すぐに食べなければならないものではなく日持ちがする食品であれば、たとえお腹がいっぱいでも「欲しい」つまり「YES」となるケースがあります。
冒頭の不倫女性と既婚男性の話に戻しますと、現状満足している男性に対し、新しい未来を提案するならば、今が満足度100%ならば、将来は120%になるという見通しを持ってもらうことです。ですから、まずは何でもいいので些細な不満や不安を引き出すことから始め、その問題が解決すればもっと明るい未来が待っているという見通しを持たせることが効果的でしょう。
例えば、快適で幸せに満ちた家庭環境、職業面の卓越、子供の教育、世間的評価、性生活、ライフワーク、健康面などの充実を願わない男性はいませんよね。その問題解決策を不倫女性が提示できるとまではいかなくても、問題解決に妻よりも貢献できるとなれば男性の見方もまた違ったものになってくるのではないでしょうか。そして最終段階は、「離婚してもいいかも知れない」と男性が思い始めた時です。この時「じゃあ、すぐに別れて」と言うのではなく、「どうやったら円滑に離婚できるか一緒に考えよう」というスタンスで、あくまでも人生の問題解決のパートナーとして寄り添うことです。後は、労力と時間をかけてまで、その男性に固執する価値があるのかということですが…
相手の「NO」には「YES」に導くヒントが隠されているということ。「NO」によって明確になった相手の望みや利益を叶えるパートナーに徹することで、相手にとってかけがえのない存在になれる場合があります。
(記事:スタッフ)