相手の「NO」を「YES」に覆すポイントを解説
~ 片思いからの誘い ~
男性であれば1度くらいは、職場や学校でかわいいと思う、もしくは好きになった女性に対し「よかったら、今度お茶でもしながらお話しませんか?」といった類いのアプローチをした経験があるかと思います。初対面に近い状態でのデートの誘いは、よほど好印象を持たれていないと難しいことくらい恋愛経験をある程度積んでいればわかりますよね。ですが、あえてほとんど面識のない相手をデートに誘うということはもう今後会うことのない「ダメもと」のケースか、恋愛経験が乏しいケースのどちらかでしょう。同様に街中でもこのような「ダメもと」で声掛けをしているナンパ師を見掛けることがあります。
ここで、声を掛けられた相手の立場に立って考えてみますと、「お茶しませんか?」と言われれば、(初対面の人となんて怪しくてお茶なんかできるわけないから)「結構です」というのが、正常な思考回路と思います。つまり、自分はこんなことをしたいんだけどどうですか?という類いの一方的な誘い文句は、相手に断り文句を言わせるための呼び水のようなのものであり、相手の心が「NO」になる前に、自分の心が「NO」となっているという見方もできます。こういう押し売りのような自己アピールで異性に受け入れてもらえるのか、を考えますと、可能性はあるが極めて非効率的で思いやりに欠けていると言えるのではないでしょうか。
デートの誘い文句に限らず、自分は望んでいるが、相手が望んでいるかどうかわからないことを提案する際、気持ちのすれ違い起きることがあり、それはお互いにとってフラストレーションの種となります。それでは、どのような誘い文句が理想なのか?という声が聞こえてきそうですね。
そもそもですが、人はどんな言葉を待っているのでしょうか。「よかったら自分という商品を選んでもらえませんか?」というスタンスよりも「きっとお役に立ちますよ」「悩みを解決しますよ」のほうが、明るい未来が待っているような気がしてワクワクさせられるのではないでしょうか。ポイントは、相手が抱えている悩みや望みにフォーカスするということでしょう。
例えば、冒頭の声掛けの話に戻しますと、「お茶しませんか?」より「僕と一緒にいると笑顔が増えますよ」「人生が120%楽しくなりますよ」「悩みやストレスも吹き飛んで外見も心も綺麗になりますよ」というニュアンスのことを、たとえ冗談とわかっていても言われれば、多少なりとも期待せずにはいられないのではないでしょうか。こちらに抱く相手からの期待こそが「YES」への扉となり単調な誘いよりも成功率は高くなるのです。
(記事:スタッフ)