嘘の張りぼてを見落としていませんか?
① 夫
妻の前では誠実で堅実な夫を演じているが、妻が見ていないところでは、女性関係含めチャランポランで、お金や自己管理ができない。
② 妻
夫の前では献身的で家庭的な妻を演じているが、夫が外出すれば子育てそっちのけで豪遊に不倫とやりたい放題にしている。
③ 会社
上司が見ているところでは真面目に仕事をしているフリをして、上司が居なくなればスマホゲームで17時まで過ごしている。
これらのようなケースは、一見その時はうまくいっていると言いますか、相手を誤魔化せているように見えます。ですが、いつまで事実を嘘で隠し続けられるでしょうか。張りぼてはいつか剥がれ落ちるように、事実(真実)を嘘で隠し、さらに嘘を嘘で隠し続けると、いつか嘘で隠しきれなくなり、事実が露呈するでしょう。そして、その大きなマイナス評価を含む事実というのは、人間関係の大きな亀裂となり、これまで築いてきた関係を一気に破壊してしまうものかも知れませんね。結局のところ、嘘を付く側も、嘘を付かれる側も痛い目をみると言えそうです。
幼少時代を思い出していただきたいのですが、「勉強しなさい」と両親に言われて机に向かうが集中できず漫画を読みふける。そして、両親が見に来た時だけ漫画を隠して勉強に励んでいるふりをする。両親は、勉強する子供の姿を見て安心する。子供の学力は向上しない。果たして、この双方の行為に何の意味があるのか、ということです。両親の学力向上の願いは叶えられていないわけですし、子供も貴重な時間を無意味に過ごしているという意味で時間と労力の無駄と言えるでしょう。嘘を付く、付かせるということは、無駄なことが多い、場合によって余計に労力やコストを伴うと言えるのかも知れませんね。
人間関係で嘘をはじめとする無駄な労力やコストを省くために、まずは事実(真実)は何なのかを把握することから始めないといけないでしょう。ですが、恋人などと1日24時間ずっと一緒にいるわけには行きませんから、見ていない(一緒にいない)時間のことは本人の口から直接聞き出すか、何らかの痕跡で確認するしかないわけです。
ここで、例えば、恋人が浮気の予兆などの問題行動を見せた時、こちらがどういった行動をとるのかが問われるわけです。厳しく問い詰め、叱責したとすれば、どうでしょうか。おそらくですが、次回からは、叱責されそうな事柄について隠す、もしくは嘘を付いて誤魔化そうとするのではないでしょうか。事実がわからないとこちらとしましても手の打ちようがないわけでして、嘘の発言を真に受けて対応をとっていたのであれば的外れとなり、そのすれ違いやズレがやがて大きな問題となって現れてきます。
事実を本人の口から聞けるようにすればどうすればよいのか。また、痕跡から自分と一緒にいない時、どんな風に過ごしていると推測できるか。このあたりの把握に努めることが、人間関係維持の最初の課題だと思いますよ。
(記事:スタッフ)