Only youの理由をどれだけ述べられますか?
恋人に頼み事をする、交渉する、意見を通す。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、自分の要求を通さなければならない局面も増えてくると思います。それは、手伝ってもらう、動いてもらうといったこと以外にも、我慢してもらう、待ってもらうなどの際に、自分への気持ちを繋ぎ止めておくためにも、説得し納得してもらうことが重要です。
この説得方法ですが、誰にでも言える、当てはまるようなありきたりな内容を発言したのでは当然、相手の心には響きません。かえって薄っぺらな発言は、マイナス評価になるケースもあります。世間では平等が叫ばれていますが、それは事務的(業務的)な側面が強く、結局無理そうなお願いと言いますか、相手にとって多大な自己犠牲が伴う要求をする際には、私的感情に強く訴えかける必要があるでしょう。
ここで大切なのが、あなたでなければならない(Onlyyouの)理由をどれだけ述べられるか、ということです。多くの人に同じように同じことを言っていると思われますと、「別に自分でなくてもいいんじゃないの」と心の中で反論されることがあり、提案が突っぱねられる可能性があります。誰でもよいのであれば、自己犠牲を払ってまで動く、我慢するのは馬鹿馬鹿しくなりますよね。
ですが、「あなた以外に頼める人はいない」「あなたは自分にとって唯一無二であり特別な人なんだ」ということを伝えられればどうでしょうか。特別な感情を抱いてくれている、特別扱いすることを考えてくれている、自分のことを理解してくれている、となれば、「この人なら自分のことを大切してくれそう」「利用したりはしないだろう」「こちらの期待にも必ず応えてくれる」と、特別扱いに対し、特別扱いで応えてくれる確率が高まり、それ故に多少無理な要求も通りやすくなるのではないでしょうか。
もっと言いますと、本当はもっと他にもお願いできる人はいるけれどもその中でもあえてあなたにお願いしたい、といったニュアンスが遠回しに伝わると、競争(ライバル)意識を刺激して、相手の自発的な行動意欲が高まりそうですね。また、あれやこれや1度にお願いするのではなく、1つ大きなことを受け入れさせるために、その他の要求は全て抑える、相手に譲歩する“一点突破”も効果的と思います。
結局のところ、「誰でもよい」や「あれもこれもして欲しい」では、どれも人に受け入れられにくいということです。自分の中で、人や自分の目標・欲求に対して優先順位をつけ、上位の人やものに集中するという発想が求められるでしょう。
(記事:スタッフ)