恋愛の「勝ち」や「強さ」とは何なのでしょうか?
■ 新年の抱負
「勝ちたい」
「強くなりたい」
この思いを恋愛に置き換えますと、出会いやプロポーズなどで良縁や幸運をお願いされる方がいらっしゃると思います。どんなことをお願いするのか、は人それぞれですので、何がよくて何がダメというのはないのですが、恋愛も「勝つ」ためにはスポーツ同様、強くなる必要があると思うのです。
では、恋愛における勝ちや強さとは何なのでしょうか。多くの異性にモテれば強くて勝ったことになるのでしょうか。これについては、人によって恋愛観の違いがありますので、何が正しいとは言えないのですが、恋愛ではただモテただけですぐには破局してしまっては結局負けになってしまうわけでして、本当の勝ちや強さはもっと他のところにあるような気がします。
よくあるケースがですね。10代や20代の頃にラブレターを100通以上もらったとか、クラスの異性全員に告白されたとか、10股をかけていたとか、自分は勝ち組だ、などの武勇伝を30代や40代になって語る方がいらっしゃいます。今は20代に結婚した相手とも別れ、独り身だが昔はこんなにもモテたんだ、今もモテようと思えば、昔ほどではないにしろ言い寄ってくる異性がいる、というような話をされますが、正確に言えば、昔ほど今はモテない、恋愛でも妥協が必要になってしまった、が的確な表現ではないでしょうか。
恋愛の可能性(チャンス)が年齢を重ねるにつれて小さくなっていくということ。これは、持って生まれた才能や環境など運に左右されているケースが少なくなく、運任せでは結局いつか良縁や幸運は尽きてしまうということでしょう。
逆にですが、10代、20代は全く異性にモテず暗黒の時代を経験したが、30代では狙った異性と交際できるようになり、40代で結婚できた。結婚後は、妻の尻に敷かれる生活が続いたが、50代で妻の恋愛感情を呼び覚ますことができるようになり、60代で夫婦でリーダーシップを発揮できるようになった、という方のほうが、年齢をとともに恋愛の可能性を広げているという意味で勝っている、強くなっている、と言えるのかも知れません。
恋愛の目標は人それぞれ違いますので、恋愛の勝ち負け、強い弱いは自己の判断に委ねられる部分が大きいのですが、年の節目に恋愛の可能性やできることが少なくなってきているな、と感じたならば、それは(自分に)負けている、弱くなっている、と言えるでしょう。老いとともに失っていく異性的魅力は確かにあります。ですが、経験や時間でその落ち込みを上回っていける、可能性を広げていけることが、本当の勝ち、そして強さと言えるのではないでしょうか。
(記事:スタッフ)