恋人の感情が不安定になってしまったら
仕事やプライベートでうまくいかない時、困難にぶつかった時、災難に見舞われた時、平静を保とうとしましても、人間はある現象を目の当たりにするとどうしても感情的になってしまうのではないでしょうか。そして、よくない時というのは、よほどの人格者、聖人でもない限り、自己責任という言葉では片付けられず、周囲や環境のせいにしてしまい、言動も荒々しくなってしまうでしょう。
カップルであれば、双方の感情が安定していれば気持ちよく過ごせていても、どちらか一方の感情が不安定であれば、それが火種となって言い争いや喧嘩となり、もう一方も不安定になって関係が悪くなっていってしまうこともあると思います。「人のせいにしないで。自分が悪いくせに」と言い合ったところで、感情的な水掛け論に発展し収拾がつかなくなってしまいます。
自分、もしくは相手の感情が不安定になってしまった時、いったいどのように対処すればよいのでしょうかね。ここで気に留めておいていただきたいのは、人間が生きている限りよい意味でも悪い意味でも喜怒哀楽が常に付きまとうということでしょう。喜びや楽しみを共有することができる一方で怒りや哀しみも共有しなければなりません。
その怒りや哀しみの感情が一方から発せられた時、もう一方はそれを跳ね返すのではなく、受け止めてあげるという発想があってもよいのではないでしょうか。それは、どんな理不尽な場合においてもです。相手自身の中で処理できない感情に寄り添い、共有することで安定を取り戻すことができる場合もあるでしょう。
ですが、ここで相手の怒りや哀しみからくる言動に逆上し、正当な理論で反論して追い詰めていくと、相手はどんどんと困難な立場になり、窮地に陥っていきます。すると、カップルは運命共同体ですので、一方の仕事やプライベートが行き詰まれば、必ずもう一方にも何らかの損失が生じ、結局相手の責任の一部を負わなければならなくなります。
人生は山あり谷ありで平坦でないことを踏まえますと、2人で歩んで行くのであれば、一方の感情が傾いた時はより安定しているもう一方が支える、受容することが、よりお互いが安定して生きていくための秘訣なのではないでしょうか。
(記事:スタッフ)