決意と上質な情報提供で相手から「YES」を勝ち取る
人に何か決断を迫る時、「お願いします」と拝み倒しても、よほど押しに弱い人でない限り、「NO」を「YES」に覆すことは難しいでしょう。かと言って、褒美や脅しなど外圧的な力で「YES」を勝ち取ったところで、心の中は「NO」のままですので、真の意味で「YES」を取ったことにはならないでしょう。では、一旦「NO」の返答をもらうと、もうこれは覆すことができないのか、といいますと、これは覆すことは可能の場合があります。
告白でも申し出、お願い事でも何でもそうですが、お互いが同じゴールや明るい未来に向かってともに進んでいる時、心や行動がそこに向かって行くので「YES」となりやすい場合があります。なぜなら、ゴールや明るい未来に近付けば近付くほど望みが叶うという確信が強まっていくからでしょう。そして、その確信を強めるために必要なのは、そのゴールや明るい未来がいかに素晴らしいか、の説明と、そこに辿り着けるという見通しに関する情報提供です。そして、その情報を受け取り、そこに向かうことに相手が価値を認めれば、内側から「YES」となるわけです。
こういうことを言いますと、自分にできるのは情報提供だけで、決めるのは相手である、と考える方がいらっしゃいます。「精一杯アプローチしてうまく提案を受け入れてくれればいいかな」という気持ちで相手に臨みますと、それが言葉や仕草で伝わります。ですので、まずは「自分はこうするんだ」と決め、強い決意と覚悟を持って相手に臨むことが求められるのですが、ただ熱を込めればよいというわけではなく、相手が「この人のこの情報なら断るのはもったいない」というレベルまでコミュニケーション、情報の質を高めることではないでしょうか。
外圧的な要求、申し出には心を閉ざしたくなりますが、一方で全ての判断を相手に委ねるような自分に自信がなく、弱気で確信のない情報、提案は受け入れ難いですよね。恋人に心から「YES」と言ってもらうための自分の心のあり方や振る舞いを考えてみましょう。
（記事：スタッフ）