夫の貯金が「1桁」と知って妻は何を思ったか
男に生まれたからには「いつかは一旗あげてやろう」とは、男性ならば1度は考えたことがあるのでないでしょうか。とは言いましても、そう意気込んではみたものの、「会社を辞めて独立する」と宣言しようものなら、恋人がいらっしゃる方、特に妻帯者の方となりますと、待っているのは、妻からの猛反対と非難の嵐でしょう。「子供がいるのに」「家のローンはどうするの?」など、安定収入が途絶えることや事業の失敗への不安から、そう簡単には首を縦に振らないと思います。
ある20代後半の夫婦の妻は第1子出産直後に、不動産会社に勤める夫から独立話を切り出されたといいます。夫に言われるがままに立ち上げた不動産会社の事務を産まれたばかりの子供をおんぶしながら必死に手伝ったものの、事業は思うようには進まず、夫の貯金残高はついには1桁まで減ってしまいました。どう考えても成功や幸福とはほど遠いこの状況で、妻はどう思ったのかといいますと、「まだ若いしやり直せるだろう。何とかなるだろう」だったそうです。
その後、夫婦2人3脚で仕事に取り組み、危機を脱し、ついには自社ビル、郊外に30畳近いリビングダイニングキッチンがある一軒家を購入するまでに資産を築くのですが、妻がもし夫の独立に反対していたら、また妻の献身的な支援がなければ、夫の事業の成功はなかったでしょう。
恋人に成功して欲しい、資産家になって欲しい、一緒に幸福な人生を送りたい、とはカップル、夫婦ならば誰しもが思うことでしょう。そのためには、チャレンジするという代価をまず支払わなければならないのですが、ここで多くの方が抱くのが「失敗したらどうしよう」「お金がなくなったら幸せどころではない」でないでしょうか。そして、恋人と自分の気持ちがしばしば衝突するか、別々の方向を向いてしまいます。
恋人や自らのことに対して、どういう価値観や判断基準を持ち、どのような行動を選択していくのかはその人次第です。ただ恋人や自分が放つエネルギーの流れを読み取り、それに逆らうことなく、最大限に発揮できる方向に持っていくことが、カップル、夫婦で共に大きな“波”に乗っていく秘訣ですね。
(記事:スタッフ)