ほぼ同じ能力を持ちながら、差が出るのは何故なのか?
人の持つ遺伝情報は、99.9%が同じであることが知られており、我々が考える“できる人”“できない人”も、実は0.1%の違いで大きな差が付いていると考えざるを得ないわけですが、はたして0.1%の身体的能力の差が勝者と敗者を分ける決定的要因になるのでしょうか。
進化論を紐解きますと、環境で遺伝的に有利な形質を持つものが生存競争に勝ち残るという自然選択説、つまりその環境における遺伝子の優劣によって勝敗が決まるという考えをダーウィンが18世紀に提唱しています。現在では、生物の遺伝情報の解読が進む中で、遺伝情報の差や変化は、生存競争に有利でも不利でもないものがほとんどで中立であるという主張もあります。
だとするならば、人はほぼ同じ能力を持ちながら、大きな差や勝敗がはっきりと現れてしまうのはどうしてなのでしょうかね。理想の恋愛を手に入れられる人、意中の異性の心を射止め続けられる人、そうでない人の違いはいったいどこから来るのでしょうか。
細かな対人技術や知識を挙げれば切りがないのですが、究極は、偶然と必然を含めそうあるべき原理原則に従って、とるべき思考や行動を実践しているか、に尽きるのではないでしょうか。思考とは「できる」「勝てる」という自信や信念のようなもので、これがないと心理的障害(リミッター)による制限がかかり、本来の力を発揮することはできません。行動とは、正解を常に選択することであり、それは恋愛に限らず過去に多くを成し遂げた人たちのデータがその道しるべを示してくれるでしょう。
そういうことを踏まえますと、恋愛でも何でも、0.1%の違いが生み出す“才能”や“先天的特質”よりも「ポジティブ思考」「素直さ」「学び」などのキーワードに焦点を当てたほうが、より理想や勝利へ近付くことができるのではないでしょうか。
(記事:スタッフ)