直接法と間接法を使い分け、恋愛効率を上げる
繁華街や都市部の街角に佇み、じっと通行人を観察しているスーツ姿の男女。めぼしい人を見つけては「アンケートにご協力ください」と声を掛けるのですが、結果的にはアンケートの後に何らかの商品やサービスの売り込みがあるわけでして、通行人からすれば、「せっかくのアンケートに協力しようとしたのに、不必要なものを売り込まれ、善意の気持ちが踏みにじられた」となるケースもあるでしょう。一方で、アンケート後に提案された商品やサービスがたまたま求めていたものだったので、つい購入してしまったというケースも稀ですがあるのではないでしょうか。
本来の目的を最初に告げると相手に警戒されてしまうため、最初は本来の目的とは関係のない話題で、とりあえず会話に持ち込む手法を間接法と言います。一方で、直接本題に入ることは直接法と言われますが、いったいどちらの会話法が効果的に自分の要求を相手に通すことができるの?
この会話の間接法と直接法を考える時に、よく引き合いに出されるのが、道聞きナンパです。いきなり街行く人をナンパすると警戒されたり無視されたりするため、道を聞くふりをして話し掛ける手法ですが、これははたして効果的なのでしょうか。
この問いの答えは、間接法を使う人のテクニック次第というところでしょう。本当に困っているふりをするか、「人生で道に迷ってしまって」などのギャグでユーモアに変えるかしない限り、道に迷っているのは嘘だったとなれば、善意を裏切るわけですから、信用を失ってしまいますよね。この場合、早い段階でナンパであることを明かすか、道に迷っているふりを通して、道案内してもらう過程で好意を抱かせる、など相手の反応や性格を見極めた対応が求められるわけです。
直接法で提案するメリット、デメリットは、いきなり断られる可能性は高くなりますが、「YES」「NO」の返答が早いことが挙げられます。どんなに間接法を駆使して相手への説得を試みても、潜在的なニーズがゼロであれば、説得するだけ時間と労力の無駄ですよね。結論を急ぐ時は、直接法で問い掛け、「NO」であれば次に移ればよいだけですからね。
会話の直接法と間接法を使い分けることで、恋愛に求めるものが、より早く、より効率的に手に入れることが可能と思いますよ。
(記事:スタッフ)