愚痴ではなく行動の見直しを選択する
・このまま恋人関係を続ける自信がない
・将来が不安です
このような相談を戴くことがあります。よくよく話を聞いてみますと、相談者様の口から出てくるのは、さまざまな恋人の愚痴の数々です。愚痴の原因は、大半が恋人との目的の相違や思いやりの欠如。つまり、目指している目的地や感情のすれ違いでお互いの行動にギャップが生まれ、うまく人間関係の歯車が噛み合わなくなっているのが主な原因でしょう。それがはっきりとわかっていればよいのですが、はっきりしないと恋人の何が気に入らないのかモヤモヤしてしまい、ああではないか、こうではないか、とあら探しをしてしまいます。
お互いが恋人関係の目的を共有し、感情のすれ違いをなくしていくためにすべきことは何なのでしょうか?もちろん愚痴を言うことではないことくらいはおわかりの方が多いとは思いますが、考えるべきは、自分自身の考え方や行動の見直しではないでしょうか。愚痴の視点は「なぜ相手はあんな行動するのか理解できない」ですが、見直しの視点は「どうすれば関係をよくすることができるだろう」です。人間関係の本質は、価値と価値の交換、つまりギブアンドテイクですので、相手を黙らせる、自分の思い通りに誘導するコツは、相手に圧倒的な利益を与えることです。そうすれば、相手の行動に必然的な変化が現れるのではないでしょうか。
ただ難しいのは、何を利益と感じるのかは人それぞれですので、さまざまな感情を揺さぶるような提案をし、反応を伺うことが重要です。多くの方は、2-3回同じ提案して「やっぱりダメだった」と諦めてしまいますが、それでは不十分と言わざるを得ないでしょう。最低でも10個くらい、100個くらいの提案をしても決して少ないとは言えないと思います。その中から1つでも相手の心に響くものがあればよいわけですからね。常に状況を好転させるためにチャンスを掴もうとする前向きな心掛けが大切でしょう。
(記事:スタッフ)