雨は人間関係のしがらみを洗い流してくれます
大雨で人気(ひとけ)がなくなった公園で情熱的なキスをする。映画のワンシーンにありそうな光景ですが、映画の世界に限らず、現実でも人は雨の日ほど行動が大胆になるものなのかも知れません。サザンオールスターズの曲「TSUNAMI」の歌詞にも「思いではいつの日も雨」とあり印象に残っている方も多いと思いますが、人は雨の日の出来事を印象深く思い返す傾向があり、記憶に強く残るケースが多いようです。
また、雨は“流れる”を連想させるように、過去やしがらみを洗い流してくれるといった解放感を与えてくれる場合もあります。今までの自分や人間関係を一旦リセットし、新たな自分自身や恋人関係の始まりと考えますと、今までは出来なかったような大胆なアプローチや行動ができる場合もあるでしょう。
特に大雨が予想される日は、いつも週末は人で賑わっている観光スポット、デートスポットは人気(ひとけ)が疎らとなります。それが屋外ですと、なおさら疎らになるでしょう。人が減り、人の目の数が減るということは、人目をそれだけ気にしなくてもよい、ということにも繋がり、人は大胆な行動をとりやすくなります。カップルの場合ですと、普段は人目が気になり、恥ずかしくできないような、ハグやキスへのハードルも下がるかも知れませんね。
人がどれだけ周囲の目を無意識に気にしているのかを示すエピソードを紹介致します。例えば、徒歩で歩いていた時の車両が全く走っていない道の赤信号。ひとりで誰も見ていなければ無視して渡るという方がいらっしゃると思いますが、何人かが信号待ちをしていたとするなら、人目が気になり、渡れないという場合もあるでしょう。また、雨の日の路上アンケートの仕事といえば、特に通行人がいないし嫌がられる、という印象をお持ちになるかも知れませんが、人目がない分、好意的に回答してくれる人が多く、「雨の中、大変ですね」という労いの言葉までかけてくれる人がいるという話を聞いたことがあります。
雨の日をどう肯定的に捉えていくかで、前進させられる恋愛や人間関係があるということでしょう。
(記事:スタッフ)