“ドリームボード”で経営難を脱した飲食社長

 勝てる恋愛テク

神戸市でバーなどを多店舗展開する50代の飲食経営者は行き詰まっていました。各店舗で多数の従業員を抱えますが、コロナ禍で客足は激減。時短などの給付金では、売上げ減少をカバーしきれず、頭を抱えていたといいます。目先の資金繰りに追われ、運転資金も底が見え始めた時期にふと我に返ったとそうです。

元々は今住んでいるマンションよりも神戸の夜景が一望できる高層マンションに引っ越し、夜景を眺めながらブランデーを楽しむことを夢見ていた。また、妻とは、年に4回はハワイ、グアムなど海外のリゾート地に旅行に行き、今まで苦労を掛けた分、思う存分、観光やダイビングを楽しませてあげることを目的にしていた。なのに、今は数万円の出費や損失で嘆いていて、こんな状態では一生思い描いた未来を実現できない。と奮起したといいます。

そこで男性は、1メートル四方のコルクのボードを調達し、自分が妻と住みたい高層マンションの部屋や夜景、ハワイ、グアムの透き通るようなビーチ、オーシャンビューの部屋、欲しい車などの写真をボードにどんどん貼り付けていったそうです。それを自分の机の一番よく見える場所に置き、常に目のつくようにしたところ、数万円単位のお金の動きで一喜一憂することがなくなったといいます。

人は、不測の事態などで足元が不安定になると、どうしても目が近くの問題に向きがちです。元々は何千万、何億という仕事をしよう、と思っていても、目先の数万円のお金の動きに一旦目がいってしまうと、「とにかく目の前の問題を何とかしなくては」と、視線が足元へずれてしまうことがあります。すると、高層マンションや海外旅行という目標が薄れ、目先の資金繰りを何とかすることに焦点があってしまうケースもあるでしょう。そうなると、1ヵ月、半年、1年先もずるずる目先の問題を解決することに焦点があってしまい、それが習慣付くと、いつの間にか理想の未来をなかなかイメージできなくなるという事態も想定されます。

男性は、自分の成し遂げたい夢の写真を張り付けたボードを“ドリームボード”と名付け、常に確認することで、自分の目的地を確認し、そこに辿り着くための方法を常に考えるようになったといいます。結果、男性の仕事スタイルは、飲食経営からネットビジネスや投資事業に大きく舵を切り、再びビジネスは盛り返したのですが、目的地(ゴール)の確認なくしてネットビジネスや投資事業という知恵は生まれなかったでしょう。

恋愛や人生の遠い目的地に向かって歩んでいたつもりが、間近で起こる予想外のトラブルにより、視線がそちらに移ってしまう場合があります。すぐ元に戻せればよいのですが、たとえその事を意識していたとしても、緊急性の高いことに流され、元の遠い目的地に視線を戻すことができなくなってしまっている人が多く見受けられます。

“ドリームボード”という視覚情報によって、脳はこれまでのイメージを取り戻すことができるようになります。不測の事態、緊急のことで戸惑ったり、目先の問題に全集中力を奪われたりしないために、“ドリームボード”を作っておくのも自分を見失わない1つのアイデアと思います。
(記事:スタッフ)

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