お金は一時、学びは一生の財産です
「ただ今、電話が大変込み合っております」
38度を超える発熱があった時、新型コロナ相談窓口に何度電話をかけたけど全く繋らなかった。と耳にします。今新型コロナかも知れないのに、どう対処してよいかわからない時、結局最寄りの医療機関に駆け込んだり、仕事上の処理や生活必需品の調達のために外出したりと新型コロナの疑いがありながら外をうろうろしてしまうというケースに繋がるのではないでしょうか。新型コロナにかかわらず、深刻な問題が発生した時といいますのは、パニックにならず、適切な知識を持つ人の指示に従うか、本人が適切な知識を持って臨むかのどちらかしかないでしょう。
新型コロナへの対応を巡って人や企業の対応が分かれています。コロナ禍の状況に対応して利益を確保する者、対応できず損失を被る者、協力金などの支援金で一時的に利益を挙げる者の主に3者です。コロナ感染者の減少と経済の維持を同時に考えた場合、コロナ予防と経済の疲弊の防止という名目で多くの協力金、支援金が政府から該当する事業者に提供されていますが、経済が潤い、人の動きが止まれば、果たしてコロナを封じ込め、抜本的な解決に繋げることができるのでしょうかね。
コロナの封じ込め、生活、恋愛などにおきましてお金が有能に働いてくれることに異論はありません。ですが、それはお金の影響力が働いている時に、一定の効果があるだけでして、その効果がなくなってしまえば、またもとあった問題が浮上し、その問題によって結局追い込まれてしまうという事態になってしまうのではないでしょうか。
飲食店や対面営業の業種は今、働き方の変革に迫られています。対面を基本とする恋愛もまた同じでしょう。コロナが終息するまでじっと堪え忍んで待つのか、コロナ禍に対応した新たなやり方を模索するのかはその人次第ですが、その際、コロナ対策や仕事、恋愛のあり方について、自分で自分を啓発していく意識が求められるのではないでしょうか。
じっとしていて、運よく災難凌げ、そして災難が過ぎ去り、前と同じように何の問題もない生活に戻れればそれで万事がよしなのでしょうか。もし、同じような問題がまた起こってしまったら。他のみんなが問題に対処している中で、自分は運よく今までの生活を維持することができて何の努力もせずにいると…。一方で問題の正確な対処方法を学び、考え、努力している人がいたとしたら。何もしない自分とのその努力の差が、大きな力の差となってやがて露呈する事態も想定されるでしょう。
仕事でも恋愛でも何でも問題に直面した時、その場を何とか凌ごうと考えるよりも、その問題を解決できる能力を身に付けることです。そのためには、お金の一時の有能さよりも学びの一生の万能さにもっと目を向ける必要があるのではないでしょうか。
（記事：スタッフ）