その恋愛、自己犠牲を払ってでも手に入れたいものですか?
ペットショップのショーケースに並ぶ愛くるしい姿の子犬や子猫を見て「可愛いらしいなぁ」「朝起きた時も疲れて家に帰った時もあんな家族がいたら癒されるだろう」「欲しいなぁ」と思われたことがある方、ペット好きでなくても1度はあるでしょう。そして、話は変わりますが、これまでに昆虫や鑑賞魚、観葉植物などを採取したり購入したりして持ち帰ったのですが、うまく育成できず、死なせてしまったり枯らしてしまったりした経験も誰でもあると思います。
何が言いたいのかといいますと、「欲しい」と思って手に入れる能力と、手に入れた後に育成する、維持する能力は全く別の場合があるということです。恋愛を釣りに例えて、異性を釣り上げた(交際に至った、肉体関係を持った)はいいけれども、その後に全く餌をやらない(ほったらかしにする、雑な扱いをする)ということがしばしば叫ばれます。これは、異性と交際に至る、結婚にこぎ着ける、すなわち手に入れる能力には長けているけれども、維持する、関係を育成する能力に欠けていると言えるでしょう。
“釣った魚に餌をやらない”
原因は、2つ考えられます。1つは、正しい知識の欠如です。生き物の飼育でもペットのしつけでも人間関係の維持でも効果的に行う方法の研究は進んでおり、専門家や書籍などを通じて必要な情報を取り入れることが可能です。我流や間違った方法を実践していますと、それがよくない結果として現れますので直ちに考え方や行動を是正する必要があります。
もう1つですが、これは熱意の欠如です。「欲しい」と思って手に入れたものに情熱や労力を注げなくなってしまう原因は、他の魅力的、魅惑的なもの、しなくてはいけないことに心身を奪われてしまうからではないでしょうか。こちらにつきましては、「欲しい」と思い、手に入れることを決意したならば、その手に入れるものに対して自己犠牲を払い、他のものからは多少目を逸らす覚悟を決めることでしょう。
恋人とうまくやっていくために許す限りの時間を注ぎ込む、毎日恋愛の勉強をする、恋人に何か貢献・支援できることをする、など、正しい知識の習得とその実践に時間や労力を裂くことです。多くの方は、生き物でも恋人でもそうですが、手に入れた後、交際に至った後に「こんなにも手間がかかるとは思わなかった」となるのですが、それは手に入れた後、交際に至った後のことを全く想定していないことが原因でしょう。「欲しい」と思ったならば、手に入れたその後のこと、やがて訪れる未来にも、もっと目を向ける必要がありそうですね。
(記事:スタッフ)