「借りパク」したことはありますか?

 勝てる恋愛テク

新型コロナの感染拡大と外出自粛により、自宅で過ごす時間が増えた方が多いのではないでしょうか。読書やゲーム、音楽鑑賞などインドアな趣味に興じるというのも悪くない過ごし方と思います。

ここで、自宅の本棚の本や収納ケースのゲームソフト、CD、DVD
などに今一度、目を凝らしてみましょう。1つくらいは、誰かから借りてそのまま返却することなく、眠っているものが見つかるのではないでしょうか。それは、兄弟や両親などの肉親かも知れませんし、昔の同僚や友人かも知れませんね。悪気はないが返すのを忘れていて今さら返すのも忍びない、といった心境でしょう。俗に言います「借りパク」(借りたまま自分のものにしてしまっている)の状態と思います。

「貸したほうも忘れているからいいや」と「借りパク」したことを甘く見ていますと…。人は自分が損をするということには敏感な生き物ですので、貸した側は表面上、笑顔で穏やかに接してくれていても内心は「2度と貸すものか!」「いったいいつになったら返すんだ!」と、はらわたが煮えくり返っている場合もあります。貸したものを返さない時、貸した相手が何も言わなければ「もらっておこう、得をした」「忘れているんだな」と思っていると、その瞬間に相手からの信用を失っています。

「今はもう子供じゃあるまいし、よい大人がするわけないだろう」と思うかも知れませんが、例えば、10人の知人や友人などに書籍や1000円以下のお金を期日を設けて貸したとしまして、おそらく「返して欲しい」と言わずして全員から期日までに返ってくることはないでしょう。それは決して他人事ではなく、自分も忘れているだけで「借りパク」をしている可能性があるということです。

それがより身近な存在である恋人との貸し借りとなりますと、いっそう気に留めなくなってしまいます。何かの代金を立て替えてもらった、ボールペンなどの小物を借りた時、返すのを忘れてしまって、何かの拍子に思い出したけれども「もう相手も忘れているだろうからいいや」と無意識に「借りパク」していませんか?

また、誕生日にプレゼントをもらった、夕食を作ってくれた、ランチをご馳走してくれた、困った時に助けてくれた、などの恩をすぐに忘れ、人が自分に尽くしてくれているということに鈍感になっていませんか?ギブアンドテイクという言い方は極端かも知れませんが、何か借りを作ったならば返すという当たり前のことを疎かにしてしまうと、待っているのは人間関係の不信です。そうやって心の距離ができ、それはやがてお互いの実際の距離として現れてくるでしょう。
(記事:スタッフ)

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