情報と指導者選びを制す者が勝負を制す?

 勝てる恋愛テク

寿司屋の修行なんて意味がない、とは作家などで活躍する堀江貴文氏がしばしば書籍の中で語る主張ですが、これには情報やノウハウさえあれば、下積み期間は不要であるとの意味合いが込められていると解釈できます。つまり、極端に言えばインターネットによって開かれた社会では情報やノウハウは誰でも簡単に入手できるので、無駄な下積み期間を過ごすくらいなら、さっさと情報とノウハウを持って第1線で活躍するほうが無駄な時間を節約でき、経験も積める、という考え方なのでしょう。

これは間違いではないと思いますし、それゆえに多くの人々の共感を呼んでいるのではないでしょうか。ただですね、自分がネットで簡単に得られる情報やノウハウというものは、自分以外の他の人も簡単に入手できるわけですから、その情報やノウハウがあれば、ライバルに大きく差を付けられるかは疑問でしょう。

そうなってきますと、勝負を分ける決定的な要因は、そういった情報やノウハウを改良するか、ネット上などに公開されていない誰でも簡単にアクセスできない情報やノウハウということになりそうですね。後者は例えば、ビジネスの世界では、ケンタッキーフライドチキンのスパイスの配合やコカ・コーラの作り方、吉野家の牛丼の味付けなどがこれにあたりそうですね。門外不出の情報やノウハウというのは、それらを持つ者に深くかかわって何らかの大きな代償を支払わない限り、得ることは難しいと思います。

もう1つは情報やノウハウは知っているけれども、実践に応用できない、きちんと理解していない、本当の意味で習得していないケースです。こちらにつきましては、学校受験に置き換えると想像しやすいでしょう。高校までの学習内容は、文科省の学習指導要領で決められていますが、試験で良い点が得られるかを含め人によって学力には差が見られ、その差は学校や塾によってより大きなものになっていくため、学習の環境選びが大切です。学力の差は、教える側の指導力、そして学ぶための環境作りの差と言えるのではないでしょうか。

稀に誰にも教わることなく、ひとりで何でも理解し、自分なりのやり方で習得できる方もいらっしゃいますが、大多数の人々にそういった天才的な能力はなく、よい情報とよい指導者という2つの条件がライバルに勝つためには欠かせません。恋愛や人生に何を望むのかは人それぞれですので何とも言えませんが、ただ人よりも卓越したいと考えるならば、情報収集と指導者選びには、それ相応のコスト(代償)を支払う必要があるでしょう。
(記事:スタッフ)

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