桜の花が私たちの心に語りかけること

 勝てる恋愛テク

■ サクラサク
3月下旬から4月上旬の桜が咲く頃に、胸に抱いていた思いが実現することを、桜の開花になぞらえて「サクラサク」ということがありますが、これは昔、大学合格の知らせを電報で伝える時に用いられたフレーズだそうです。ちなみに不合格通知は「サクラチル」だったとか。いずれにしましても、今も昔も桜の季節は、受験生にとって普段の努力が実るか、実らないかが合否という結果で現れる感慨深い時期であることに違いはないでしょう。

恋愛でも、冬を乗り越えて春を迎えるという意味で、この時期というのは、恋人がいる方、いない方、ともに印象に残りやすいのではないでしょうか。恋愛がうまくいっている方は、満開の桜とともに訪れたつかの間の幸せを噛みしめ、うまくいかない方は、来年の春こそは笑顔で桜の花を迎えようと意気込まれるかも知れませんね。

ただですね。恋愛に限らず、ビジネスでも受験でも何でも現実は甘くはなく、毎年咲き乱れる桜の花のように人生を謳歌できる方は、一握りでしょう。恋人との破局、恋愛での挫折や失敗、その他の目標が未達成で終わる方、終わった経験をお持ちの方、大勢いらっしゃると思います。そして、どちらの方も満開の桜はやがて散ってしまうように、一時の幸せや成功はつかの間のものであると感じる時、人生や人とかかわることの儚さ、時が移り変わることの無情を散り行く桜の花びらに重ねてしまわずにはいられないでしょう。

そういう風にして歳を重ね、桜の花を見る度に幸せや成功を感じるよりも切なさや悔しさ、情けなさなどが込み上げて来るようになってしまうかも知れませんね。桜を見る度に「このままではよいわけがない」「このまま人生を終えてたまるか」という思いが募る方がいらっしゃれば、ある意味でそれは向上心や逆境に立ち向かう心の叫びの現れなのではないでしょうか。いくら頑張っても、努力しても報われない、結果がなかなか出ない時、私たちの心に桜の花は何を語りかけるのでしょう。

「人生まだまだこれからですよ」
「あなたなら必ずできますよ」
「頑張っているあなたを応援しますよ」
「頑張ったあなたを祝福しますよ」

そんな風に人を励ますために桜は咲いていると考えるのは、飛躍しすぎでしょうか。よいことがあっても、悪いことがあっても、そんなことを考えながら桜並木を抜けると不思議と勇気が湧いてくるような気がします。
(記事:スタッフ)

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