悪運の正体は、生い立ちと環境の場合があります
どうしてこんな人を恋人に選んでしまったのだろう?
恋愛で後悔している人、恋人(配偶者)と別れたい人の心の声に耳をすませば、こんな自分へのぼやきが聞こえてきそうですね。例えば、父親に虐待されて育った娘が大きくなった時にやはり父親のように暴力的な男性を彼氏にしてしまうのはよくあるケースです。男運がない、自分は不幸になる運命だ、と嘆いたところで、その男性と交際する、その男性に暴力的な振る舞いをさせる、という選択をしているのは自分自身なわけでして、自分の選択の質を見直さない限り、永遠にこの不幸のスパイラルから抜け出せることはないでしょう。
そもそもですが、どうして人は自分が不幸になる選択をしてしまうのでしょうか。この仕組みは一概には言えませんが、先天的特性(生まれ持った性格や才能)と生い立ち・環境で決まると言ってもよいのかも知れません。つまり先天的特性に恵まれなければ、生い立ち・環境の及ぼす影響が大きくなるわけです。そして、生い立ちや環境が人に与えるものは、自分自身への価値観であり、それは暗示です。
つまり先ほどの暴力的な父親に育てられた娘の話ですが、この場合、自分は父親に大切にされなかった、自分には価値がない、こんな不幸な生い立ちで人生がうまくいくはずがない、という負の暗示がかかりやすいわけです。自分には価値がない、何も成し遂げられるはずがない、と思うならば、自分が居心地がよいと思う相手や相手への対応は、そう考えた通りのものになります。問題を抱える彼氏と別れたところで、また同じような異性に出会うか、タイプの違った異性と出会ったとしても、結局同じような状況になってしまうわけです。
どうやってこのマイナスの状況から脱出するかを考える時、先天的特性は変えられませんので環境を変えるしかありません。とは言っても、なかなか今ある家族や職場の人間関係を変えるのは難しいですよね。できることは、環境に自分の心を支配されるのではなく、自分で自分の心を支配することです。
周囲からどれだけ自分を批判されようが、あいつはダメだ、と言われようが、自分は自分が大好きで、何でも成し遂げられる可能性を持っている、とプラスの暗示をかけ続けられるか、ではないでしょうか。自分の価値や可能性を信じ、自分を大切にすることから始めなければ、人もあなたに対して、なかなか人間的な価値を認めてくれることはないのではないでしょうか。人生を支配するのは、生い立ちや環境ではなく、自分自身の心であり、そこから派生する行動の選択と言えるでしょう。
(記事:スタッフ)