人に対しての素直さや謙虚さを忘れてませんか?
■ 忘れがちなこと
年を取る度に増えていくものとして経験があり、何かを経験することで知る、わかる機会に繋がることも多いのではないでしょうか。例えば、恋愛に関しましても、初恋の時はどのようにデートに誘えばよいかわからなかったのが、恋愛経験を深める度に自分なりの定型パターンが見つかり、失敗と思える経験をすることも少なくなっていくことでしょう。また、人は自分が知っていると、わかっていると思うことについてはもっと知りたい、わかりたいという感情は沸いてきませんよね。
このように、年を取ると、不要と思える行動や人間関係を避け、経験に裏打ちされた効果的な行動をとろうする傾向が強まるのかも知れませんね。それがプラスに働くのか、マイナスに働くのか、は考え方次第でして、それ故に、恋愛をはじめとする物事に対してどういう柔軟な考え方を持つかが重要になってくるでしょう。
人間関係を悪化させる原因の1つに正しさの押し付けがあります。長く生き、多くの経験を重ねているからこそ学んだ教訓や1種の行動指針のようなものがあるのでしょうが、それは自分にとってであって、恋人もそうとは限りません。恋人には恋人の歩んできた人生があり、その中で価値観が作られ、日々正しいと思う選択をしているわけであります。お互いが自分の正しさを主張し相手を受け入れることを放棄してしまうと人間関係は険悪になってきます。
例えば、そうした過去の成功、失敗経験をもとに異性に限らず、人に対して決まった言動、振る舞いをしてしまうケースがあります。こうすれば間違いない、こうすべきだ、といった行動指針ははたして正しいのでしょうか。文化や価値観の違いもあります。最近はSNSで告白したり、恋愛の重要な話をしたりする人が増えてきましたが、電話が主流だった十数年前はメールで重要な話をすることにも抵抗があった方がいらっしゃったのではないでしょうか。
人間関係の正解や常識は人によっても、時代によっても常に変化し、頑なに過去に固執してしまうと、他人や新たな文化を受け入れられず孤立する運命が待っています。過去の経験から導き出された答えは、それはそれと考え、他人や新たな物事に臨む時は、一旦すべての自分の価値観をリセットし、自分の答えよりもっとよいものがあるのではないか、その人物にとっての正解は何だろう、と考えを巡らせ、考え方や価値観を日々更新していく作業が必要なのではないでしょうか。
当然付き合う人物というのは選ばなければなりませんが、すべての価値観が合うという人物はいませんので、どこまで受け入れ、理解できるのかが人付き合いの長さや幅を決めるポイントになってくるでしょう。そのためには頑固や頑なな意思よりも、素直さや謙虚を備え持っておく必要がありそうですね。
(記事:スタッフ)