恋愛成功者を、真似る、教えを乞う、研究する
■ 学ぶ、真似るの恋愛
恋人に奉仕しようとするよりも、自分の要求を押し通すため、言葉や手足による暴力に訴える彼氏や夫、一方でそんな暴力的な彼氏(夫)が時折見せる優しい顔を信じ「いつかはよくなってくれる」と思い込んで着いていく彼女(妻)。毎日こういった同じような日々の繰り返しでは、恋愛経験がない人から見てもこのカップルの関係がよくなる見通しは持てないのではないでしょうか。
では、上記のようなカップルが堂々巡りのようにお互いの主張が通らない関係性を何故何年も続けているのか、不思議に思う方も多いでしょう。これは、自分の考えが間違っていると認めてしまえば、自分で自分の行いを否定してしまい、自信を失ってしまうかも知れないという恐怖や、今の自分自身や恋人を信じたいという間違った信念から来ている可能性があります。
誰でも少なからずプライドがあるため、自分の行いを否定されると、自分自身が否定されたような気分になり、気分を害してしまったという経験はあるでしょう。「自分には自分のやり方、生き方があるのだから放っておいてくれ。そもそも人の真似をするのは嫌いなんだ」と、我が道を貫く方もいらっしゃるかも知れません。人それぞれですので、別に人と違ったことをすることが間違っているというわけではありませんが、もしその方法で現在うまくいっていないし、うまくいく見通しが立たないとしたら、何か考え方や方法が間違っているのかも知れませんね。
ここで対人心理学について考えてみますと、人物統計、会話パターン分析などの結果をもとに会話を誘導するコールドリーディングや、行動パターンから人物像を読み解くプロファイリングが代表的なものとしてありますが、これらはいずれも勘や思い付きよりも技術としての側面が強くあります。つまり、対人関係といいますのは、原因(行動)と結果の法則が成り立つわけでして、間違った方法を行っているとすると、必ず間違った結果しか生まれないということです。結果がずっと伴っていないとするならば、原因となる行動を改めなければなりません。どのように改めればよいのかといいますと、結果がうまく行っている人の行動を真似てみる、教えを乞う、研究する、ということでしょう。
人の考え方や行動を真似る、意見や助言を取り入れることは、自分を否定することでも圧し殺すことでもありません。したがって、自信を失う必要はなく、むしろ、新たな知識や知恵を取り入れることは素直さという長所として誇るべきスキルと言えるのではないでしょうか。
(記事:スタッフ)