集団心理を知り、恋愛を有利に進める
人生は、坂を登る、自分だけの頂点を目指す。
このように山登りに例えられることがあります。上り坂、下り坂など実際の山登りに似ている部分が多く、山登りにおける判断、決断は実際の人生にも当てはまることが多くあるのではないでしょうか。
山登りも人生も恋愛も、ひとりで歩んでいるつもりが気が付けば周囲の様子を伺っている、足並みを揃えてしまっていることがあると思います。それ自体はよい面、悪い面あるのですが、気に留めて置いていただきたいのは、必ずしも周囲の判断や集団心理が正しいとは限らないことです。
例えば、山登りで山頂アタックをかける時、悪天候に見舞われたとしましょう。ここで、もう明日には下山しなければならず、専門家は危険だから山頂アタックは中止すべきだと指摘したとしまして、他の登山者が続々と山頂に向けて出発していったとしたら。グループのメンバーも「決行」という意見で一致しているとしたら。「みんな行っているし、大丈夫だろう」と危機意識や不安は吹っ飛び、リスクのある登頂という判断を下してしまうのではないでしょうか。
3組に1組の夫婦関係が冷めきってしまう、3年以内に半数のカップルが破局しているという現実に目を向けますと、大多数のありふれた恋人関係そのものに疑問を抱かなければいけませんし、恋愛に関する人の助言は真剣に見極めなければならないということでしょう。
ただこの集団心理を逆手に取る恋愛テクニックとして第3者トークというものがあります。例えば、結婚の踏ん切りが付かない恋人に対して、「結婚に対して不安があるのはわかるよ」と同意した上で、友人のカップルの体験談として、「最初は結婚に抵抗があったそうだけど、人生経験の1つと思ってしてみたら、お互い支え合えることがこんなに素晴らしいことと思っていなかったと言っていたよ」と、人の意見として反対されることの成功談を紹介する方法です。反論に対して、みんなも不安だったけど、やってみるとよかった、ということを他人の話として紹介することで、聞き手は「そうすることが当たり前で、反対している自分の考えがおかしいのではないか」という錯覚に陥ります。
また、日本人の習性としまして、行列を見たら、それまでは大して欲しくないと思っていたものでも、買ってみようかな、という気になりますよね。これは、煽りという心理効果で、周囲が価値を認めるもの=自分にとっても価値があるもの、という錯覚による購買心理でしょう。いずれにしましても、集団心理を知り、それに惑わされることなく巧みに活用していくことが恋愛を有利に導くポイントです。
(記事:スタッフ)