恋人と「こんなはずじゃなかった」とならないために
経済紙を開けば…。
持ち帰り・巣籠もり・ネット需要の見出しが躍り、一方では、外食や商業施設など人の密集が指摘される産業での経営悪化を訴えています。企業の2020年12月期業績は、新型コロナウイルスによる外出自粛や3密回避などで明暗が分かれ、ある人にとっては追い風となり、ある人にとっては逆風となったことでしょう。また、うまく風の流れを読み、追い風にできた人、うまく風を受けられなかった人、さまざまと思います。日本社会といいますのは、人で構成されているわけでありまして、人々の動きがそのまま経済活動の結果として企業業績に反映しているわけであります。
少々硬い話になりましたが、何を言いたいのかといいますと、企業業績も個人の活動の結果も、昨年1年間のみの実績で計れるのかというのは疑問なのではないでしょうか。環境や状況の急激な変化、イレギュラーな事態は、人生で度々起きます。その時に、たまたまうまくいかなかったことや失敗が目立ってしまったとして、その人自身の評価を低く見積もるのは時期尚早ではないかと思うのです。その失敗をヒントに飛躍に繋げる人、逆に幸運が重なってうまくいっていたけれども、運が尽きると全く何の対応もできなくなってしまう人など、ある結果がその人自身を表すとは言い難いのではないでしょうか。
では、ある人物を評価しようとする時、何を基準に判断すればよいのかと言いますと、1つは過去3~4年くらいに何をしていたのか、行動結果を探ることと思います。直近の行動結果が芳しくなくとも、過去2~3年が優良であれば見込みのある人物と言えますよね。重要なのは、目に見えている事実だけでなく、今目に見えない過去にも目を向けることでしょう。過去のデータや記録を引っ張り出してくるか、本人か他人の口から聞き出す方法が思い当たりますね。
人間関係とは、今目に見えている結果だけでなく、過去も現在も総合的に判断して、お互いの将来像を探ることと言えるのではないでしょうか。目先のことだけしか見えていないと、些細な行動結果の乱高下で一喜一憂してしまい、その人自身の本質を見失ってしまいます。「いいな」と思って一緒になった恋人と「こんなはずじゃなかった」とならないためにも、直近2~3年の行動実績をはじめとする過去の行動を考慮した総合的な行動パターンの分析と将来予想が欠かせないでしょう。
(記事:スタッフ)