人をランク付けし、心に距離を作っていませんか?

 勝てる恋愛テク

ある上場企業・中間管理職男性が考える社会階級。
その分野のトップ企業で責任ある部長職を任されている。幹部会議に部下への指示、社会情勢や専門分野の勉強などで忙しいから、掃除やコピーなどの雑用は“下の人間”がすればよい。一方で、社長をはじめ経営幹部の方々は自分よりも仕事ができ、業界の知識があって尊敬できる。そういった“上の人間”の言うことには何でも従い、何か頼まれれば、他の予定をキャンセルしてでも取り組んで役に立ちたい。

このような社会階級の考えで、家庭に帰るとどのようになるのか?

自分はトップ企業の中枢を支える重責を担っている。社会と会社のために働き、家庭にも十分な生活資金を供給して家計を支えている。だから偉いんだ。特別な能力がなくてもできそうな家事や育児は妻がすればよいし、自分はその間、趣味に興じたり休息したりする権利がある。と、このように、ふんぞり返るでしょうね。妻や子供に対しては、偉そうに専門分野の知識、社会競争の厳しさなどをひけらかし「立派なのだろうけど、難しくて固く取っつき難い人」として映るでしょう。

男として社会競争に打ち勝ち、キャリアを積んできたというプライドもあるのでしょう。ですが、そういった社会的地位やプライドと言いますのは、会社の役職名において成り立つものでして、男性個人として評価される場合は、全く役に立たないものとなります。人は、似た者同士といいますか、親近感を抱く者同士で一緒にいると心地よく感じるという心理があります。立派で難しい知識や高いプライドを振りかざされますと、特に子供や社会経験の乏しい女性は心の距離を取りたくなると思います。

逆にですが、社会的地位や知名度で業界トップにいる多くの人から認められる人物といいますのは、人から腫れ物を扱うようにヘコヘコされますので、こちらも互いに心の距離ができ、居心地が悪いと感じるでしょう。人はみな平等ということが盛んに叫ばれますが、人は他人と自分を比較することで、たくさんの心理的距離、心の壁のようなものを無意識のうちに作ってしまっています。結局のところ、誰が上で誰が下というのは勝手な思い込みや解釈であって、人それぞれ基準が異なるということでしょう。

ただ本当に自分がその人に近付きたいと思うのであれば、最低限の礼儀をわきまえつつ、自分の立場を相手と対等レベルに持ってくる必要があります。冒頭の男性の例ですと、家庭では、あまり立派になりすぎず、少し砕けた庶民的な雰囲気が求められますよね。考えてみれば、みんなそれぞれのポジションでそれぞれの役割を果たしています。お金を稼ぐ会社経営の仕事が上で、掃除など雑用の仕事が下というのは、誰が決めた基準なのでしょうか。自分をお高く見積もるわけでも、低く見積もるわけでもなく、お互いに対等であると念頭に置くことで、心の距離が縮まることがあります。
(記事:スタッフ)

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