スタバに学ぶ、選ばれる人・選ばれない人の違い
身震いするような寒い日に外回りで足が疲れ、ひと休みしたい時。
寒風がしのげ、腰を下ろせて、温かい飲み物が飲めるカフェのような場所があれば思わず入ろうと考えるでしょうね。ここで、スターバックス(スタバ)と、スタバと店内、メニューも似たような見たことも聞いたこともないカフェがあり、混雑具合も価格帯も同じだとすればどちらを選ぶでしょうか?おそらくよほど冒険心がある方でもない限り、スタバを選ぶのではないでしょうか。
スタバを選ぶ人の心理は、おそらくこうです。体が冷えきり、足も疲れている状態で、どんなものが出てくるかわからず、システムもわからない店よりは、よく知っていてメニュー選びで失敗もないスタバのほうが安心できる、ではないでしょうか。このように、人は無意識のうちに自分の潜在意識を満たす選択を瞬時に行っていると言えます。上のケースで、もしスタバがなく、はじめてみるカフェだけだったとしたら。もし慎重な方でしたら、よくわからない店だから今日のところはスルーしよう、となるかも知れませんね。
これは、どういうことかを解説しますと、寒さをしのぎたい、休みたい、温かい飲み物が飲みたいというニード(必要性)よりも、不信感(信頼性の不確立による不安)が勝るため、来店に至らないというわけです。恋愛をはじめとする対人関係も、上のケースと同じと考えてよいでしょう。①信頼の確立→②ニード(必要性)の喚起→③プロポーズ・提案(プレゼン)→④意思決定(クロージング)があるわけです。つまりですね。極端な話、①信頼の確立が出来ていなければ、②ニード③提案④意思決定に進むことは難しくなるわけです。
例えば、結婚したいという女性がいたとしまして、独身男性が目の前に現れれば誰でもこの女性と結婚できるか、といいますとこれはできませんよね。まず男性に対して、信頼性の確認、次に結婚の条件に合っているかの見極め、そして男性からのプロポーズがあり、最後の「YES」という女性の意思決定があるわけです。割合でみますと人によって差がありますが①信頼40%、②ニード30%、③提案20%、④意思決定10%といったところではないでしょうか。
対人関係でうまくいかない人というのは、①②をすっ飛ばしていきなり③④にいっているケースが多く見受けられます。恋人との関係で1度①②を築けたとしても、未来永劫①②があるわけではなく、状況は常に変化します。恋人に対して何か意思決定を迫る際は、もう1度①→②→③→④がきちんとできているかを見直す必要があるでしょう。
(記事:スタッフ)