人間関係で脱落しないために、遠くの未来を見つめる

 勝てる恋愛テク

バイクの教習項目として一本橋というのがあります。
長さ15m、幅30㎝、高さ5㎝ほどの細い板の上を通過する項目です。ただ通過するだけでなく通過タイムも設けられていて、規定タイムより短い時間で通過すると減点となります。橋から踏み外さないことを意識し過ぎると、足元を見てしまい、頭を下に傾けるとますます橋から落ちやすくなります。教官は「目線は一本橋の終点よりも向こうをとらえよう」と高め目線での安定を訴えますが、どうしても最初は足元を見てしまって、橋から踏み外してしまう方がほとんどでしょう。

対人関係も安定しない原因の1つに、“足元を見過ぎてしまう”、目先の感情にとらわれてしまうことがあると思います。人から言われた些細な一言を気にしてそのことを根に持ってしまう、落ち込んで自信を失ってしまう、ということがあります。また、人の小さな言動が気になり過ぎてしまい、いちいち他人の行動が気に触るという方がいらっしゃいます。運転も対人関係をうまく運ぶ1つのコツは、遠くを見る、やがて到達する未来を意識して進むということではないでしょうか。つまり今ではなく、ちょっと遠い未来、将来構築したい良好で発展性のある人間関係を考えたならば、一時の感情的の抑揚による言動はセーブできます。

また、将来的な人間関係を考えた場合、先の見通しがない人とよい意味でも悪い意味でも深くかかわることは、時間と労力の無駄という考え方もできます。たとえ気に触る言動があったとして、この場限りと見過ごし、自分が大切にしたい人との将来の関係を見据えたほうが、有意義な時間の使い方と言えるのではないでしょうか。

人間関係について、1歩先の未来を考えるということ。その場の感情に流されて、怒ったり、喜んだり、一喜一憂することは、極めて不安定な関係と言わざるを得ないのかも知れません。逆にですが、1歩先の未来を予想、シミュレーションしながら、「こういうことが起こりそうだから、こう備えておこう」や「こういう風に人間関係を持っていきたいから、そのための計画を立てよう」という視点に立ったほうが、安定した関係を築きやすいでしょう。現状の人間関係に振り回されている、事後対応に追われている方は、未来を設計する、事前対応に徹する発想の転換が求められます。
(記事:スタッフ)

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