恋人を信じなければ、恋人も信じてくれません
■ 信用と信頼の始まり
「結婚当初は優しくて、思いやりがあって、恋人ファーストだったのに、年々雑に扱われるようになり、思いやりも感じられなくなった」。ラブラブだった結婚生活も3年も経てば、徐々にお互い気を遣わなく、そういった気の緩みから嫌なところも以前より見えてくるのではないでしょうか。つまり、「特別な存在」が「当たり前の存在」、もしくは「人並みな存在」「空気のような存在」「何とも思わない存在」になってしまった時、恋愛に限らず人間関係は悪化していく、衰退していく、と言えるのかも知れませんね。
では、常に特別感のある関係を維持するためには、どうすればよいのでしょうか。これは、詰まるところ、恋人の過去の恋人、両親、親友、上司など身近な人間関係や世間の夫婦像、恋人像と比較して、特別と感じられる振る舞いをする、というのが1つの方法と思います。よく女性が理想として口にするのが「普通の結婚生活」ですが、人間関係において「普通」「平均」「そこそこほどほど」「適当」などという言葉ほど危い言葉はありません。3年以内に破局するカップル、夫婦の3組に1組は冷めている、と言われる現代社会の恋愛事情を見ますと、「非日常」「常に平均以上」「徹底的にいく」「ベストを尽くす」というくらいの意気込みがなければ、恋人の心には響かないでしょう。
「いやいや、そんなに恋人に尽くしたところで、何も返ってこないよ」と思われる方がいらっしゃいますが、果たしてそうでしょうか。もし、あなたがそのように思っているならば、それが普段の言動にも現れ、そういった考えが少なからず恋人に伝わっているのではないでしょうか。「人は自分の心を映す鏡」とは言いますが、あなたがそのような考えであれば、恋人に不信が伝わり、恋人もあなたを信じられなくなるでしょう。
そもそもですが、あなたがその人物を恋人に選んだのには、異性的魅力を越えた思いやりや優しさなどの人間的魅力を少なからず感じたからではないでしょうか。自分のそういった選択を信じ、恋人の良心を信じることです。人には、長所もあれば短所もあり、長年でなくても連れ添えば短所のほうが目に留まるようになってきます。自分がもし攻撃的な態度をとったとするならば、恋人も攻撃的な態度で返してくるでしょう。そんな時、過去に感じた、もしくは現在に感じている恋人の長所について思いを巡らせ、その可能性を信じ1歩譲歩した振る舞いをしてもよいのではないでしょうか。
人間関係における譲歩や貢献とは言わば1種の投資のようなものであり、それは多かれ少なかれ必ず返ってくる(返してくれる)と本気で信じられる人が恋愛関係のみならず人間関係を発展させていけると思います。
(記事:スタッフ)