大阪一望のタワマンに住む男性は、成功者なのでしょうか?
職業は医師、30代で大阪の夜景を一望できる中心部のタワーマンションに在住。
外車を複数台所有。
これだけの情報を聞けば「羨ましい」と思われる方も多いかも知れません。
ただですね。
お金を稼げるということは、職業面で人が求める価値を提供できる、ということの裏返しです。
人よりもお金を得る分、提供しているのも多いと言えます。
経営者や医師などの特殊能力を持ち、高給を得ている方で、タワーマンションに住居していても…
室内は物で溢れ、雑然としている場合があります。
冒頭の30代男性医師のケースですと、年収2000万円以上ですが、仕事は多忙で責任重大。
独身で彼女はなし。
車は主に通勤のみに使用。
帰宅してもクタクタ、休日も普段の疲れで活動する気になれない。
買い物や娯楽はもっぱらネット通販やゲーム、漫画。
こんな「現実」があれば、とても充実しているとは言い難いですよね。
経済力はあるので、食事や物に不自由することはありません。
ですが、ストレスによる不健康な食生活で高血圧など健康を害しており、常時数種類の薬を服用。
エアロバイクなど健康器具を購入したものの、使用する暇がなく、埃を被ったまま。
室内は、ネット通販で購入した趣向品や生活用品、片付けきれない衣類、ダンボールで溢れ、足の踏み場もない状態。
当然、そんな部屋の状態では、女性を部屋に呼ぶことはできません。
ただ、自分の私生活を犠牲にしても、収入や仕事、人のために働きたい方も居られますからね。
上記ケースが間違ってはいません。
しかし、仕事以外の私生活の問題を全てお金やネットの便利さで解決しようとしたら?
知恵を絞った自己管理や自分が求めているものが見えなくなる可能性を持っています。
● 仕事とお金とは
・仕事→人がお金を差し出すことで自分を求めてくれるスキル
・お金→自分がお金を差し出すことで人のスキルを求める資源
このように解釈でき、この価値の交換は、比較的単純で、そして速効性の傾向があるように思います。
一方、自己管理や恋愛によって、自分が得られたり他人に提供できたりする価値とは?
比較的複雑で、そして遅効性なのではないでしょうか。
職業面で卓越することが金銭面、見た目の華やかさから、あらゆる問題を解決できそうですが、
物品だけでなく心身の充実のためには、
自分や恋人の職業的能力や収入と同じくらい、人間的能力(自己管理や恋愛力)の開発が求められると思います。