ベテラン主婦が大切にする「我慢」と「思いやり」
結婚で大切なのは、我慢と思いやりです。
ある30代女性に母親から届いた結婚祝いの手紙。最初に綴ってあったのは、「おめでとう」でも「幸せになってね」でもなく…我慢と思いやりの大切さを説く言葉であったそうです。
女性の母親は、専業主婦歴30年を超える結婚生活の“ベテラン”。夫が決めた家庭の方針を受け入れ、時にはわがままも聞き、2人の子供と夫の間に立って意見の調整役も果たしてきたそうです。
我慢と思いやりとは?
相手の言うことをそのまま受け入れることなのか、と言えば、そうではありません。一旦言われた言葉を受け入れ、自分なりにこうしたほうがよいと思うやり方で調整しながら、アレンジして臨むのがコツとのこと。結婚とは、新婚ホヤホヤの時期を過ぎれば、待っているのは、人生や生活への価値観と意見の違いです。これらの違いをどう擦り合わせて、相手を受け入れていくか、が我慢と思いやりというわけでしょう。
特に女性は、結婚に淡い期待を抱いているケースも少なくありません。献身的な夫との充実した生活、楽しい時間を想像しがちですよね。ですが、共有する時間や共に臨む課題が多くって見えてくるのは、見えなかった氷山の下の部分、裏の顔です。
結婚前は、お互いが合わせる、妥協していた部分がありますからね。共同生活で、全てを妥協していたら、思い通りにならない、満たされない欲求がストレスとなって蓄積していきます。かと言って…好き放題に自分のやりたいようにしていたら、相手から愛想を尽かされます。
大切なのは「我慢とおもいやり」です。
相手が妥協できる部分・妥協できない部分を見極めて、妥協してもらえる部分は妥協してもらうこと。妥協できない部分は、自分が折れて受け入れることです。自分も、妥協できる部分は妥協して、妥協できない部分は相手を説得する。相手が受け入れそうなことは、受け入れてもらうための取り組みが欠かせませんよね。
ここで求められる能力が、相手への思いやりと自分が我慢するということでしょう。相手を知っていくうちに、いい意味でも悪い意味でも発見があります。性格や行動が予想できるようになる、自分の意図に従って動いてもらうことができるようになる。こうやって、思いやりと我慢を含めた「結合点」が逆に結婚の醍醐味と言えるのかも知れません。