怖いものを体験した先にあるものとは?

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絶叫マシンやお化け屋敷、ホラー映画と聞けば、その内容や体験談が気になりますよね。また、なかなか経験できない怖い)体験。例えば、パラグライダー、バンジージャンプ、手術。女性だと妊娠・出産、男性だと格闘技の大会出場が思い当たります。

人には「怖いもの見たさ」の願望が備わっています。
未体験の人は、体験するのは嫌だけど、体験した人の話だけでも聞いてみたい。そんな衝動に駆られるのではないでしょうか。特に身近なちょっと怖そうな体験談は、鉄板ネタになるでしょう。

小学生の頃を思い出してみましょう。
予防接種の注射を受けた生徒の「痛かった」という体験談。これらを、まだ受けていない生徒は熱心に聞き入ったと思います。でも、大人になると注射に対する恐怖は大半の人が馴れによって薄らいできたでしょう。何度も経験しているので、人に体験談や感想を求めることも少なくなります。それは、自分が身を持って知ることで恐怖を克服したからです。

しかし、大人になって恐怖が甦るのが…健康診断の胃カメラ検査です。医学の進歩がいくら著しいとはいえ、鼻や口からウネウネと動くヘビのようなカメラを入れ、胃全体を撮影するのです。未体験だとは大丈夫とわかっていても、

「痛くないだろうか」
「鼻からカメラを入れて大丈夫なの」

こんな不安と恐怖に駆られるかも知れませんね。

身近な体験者に話を聞いてみるとですね。

「苦痛だった」
「しんどかった」
「平気だった」

など感想は分かれるでしょう。ですが、人は感情が大きく刺激された時の体験談ほど、熱く語ってしまうのです。前者の人の感想のほうが心に響き動揺を誘うと思います。

最近の胃カメラ検査はですね。未経験の人の不安や恐れを取り除くために、麻酔を用いる選択ができるようです。ただ、寝ていては胃カメラ検査の苦痛がわかりません。健康診断の際は、苦痛を感じず終える方法を選ぶか、苦痛に耐えて話のネタになるか。本人の選択次第でしょう。

1つ言わせて頂きますと、「案ずるより産むが易し」です。注射も、胃カメラも、絶叫マシンも、お化け屋敷も、初対面の人との対人関係も、実施前に恐れ、思い悩むよりも、実際は難しくなく取り越し苦労であることが多いですからね。恐怖を克服し語る側に立つのか、それとも聞く側に立つのか。人の自由ですが、知らないより知っている(体験済み)方が、奥深い人間だと思いますよ。

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