霊的体験に潜む人の真相心理を考えてみる
7月に入り、夜も蒸し暑くて寝苦しい日が多くなりましたね。
クーラー・扇風機無しでは寝られません。そんな「暑苦しい」真夏の夜と言えば…、背筋が冷たくなる怪談話です。誰でも1つは、とっておきの怪談話があると思います。その中で多いと感じるのが女性の幼少時代の体験談・目撃談です。
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・子供が姿の見えない友達と遊んでいる
・夜中にトイレ行くと、台所ぬいぐるみがジュースを飲んでいた
・窓に目を向けると、妖精覗いていて近付くと居なくなった
・無表情だった女の子の人形が微笑んでいた
これらの話は、誰でも1度くらいは耳にしたことがあると思います。
こういった現象に遭遇した記憶がある方はですね。自分には霊感やスピリチュアル的な能力が備わっている、と考えると思います。しかし、欧米では「自然な現象」と判断されるケースがあるようです。
心理学、精神医学的な見解の場合。
「イマジナリーフレンド(空想の友達)」と定義されることが多いのです。この解釈では人間と同じ関係性を築くことができるそうですよ。多重人格とは異なり、意識や記憶を共有し、会話を行うこともできると言います。人間や人形、動物の実体あるもの、妖精や幽霊など実体ないものも含まれるそうです。一般的に2歳から10歳くらいまでの間に「イマジナリーフレンド」は現れるます。児童期の間に消失するため、「子供の頃は妖精が見えた」・「霊感があった」と勘違いするケースも多いようですね。
これらは、想像力により自ら生み出すケースと、何かのショックにより出会うケースがあります。本人の都合の良いように振る舞ったり、本人に何らかの助言をしたりすることがあるといいます。足りないもの、自分自身の投射や理想を「イマジナリーフレンドリ」により補おうとする傾向があるようです。
稀にですが、大人になってからも「イマジナリーフレンド」を持っているケースがあります。空想や表現が好きな女性に多いとの見方もあるそうです。「イマジナリーフレンド」は本人に代わって身体活動を行うことがあり、本人の意思で制御できなくなってしまうと「多重人格障害」と近い状態になります。目に見えない霊的な存在、妖精、動く人形…etc。「怖い!」と背筋を冷たくする楽しみ方もよいですが、人間の真相心理を考えてみる。こちらも、また違った怪談話の楽しみ方ではないでしょうか。