「言った・言わない」論争を終わらせる
・夫が浮気した
・だから私も、街で声をかけてきたナンパ男に付いて行ってみた
・ナンパ男の部屋に入ると…
・ナンパ男と夫が浮気した「女」とのツーショット写真があって驚いた
上記内容を1回の伝言により、正確に伝えられますか?こんな複雑な話を聞くとですね。小学校の頃などに楽しんだ伝言ゲームを思い出された方も居られると思います。
< 伝言ゲームとは >
参加メンバーが一列になり、列の先頭がある言葉を列の次の人に耳打ちします。伝えられた人は、またその言葉を次の人に耳うちしていく。これを繰り返して最後の人にどれだけ正確に伝わっているか、を楽しむゲームです。
冒頭にある複雑な内容を人に正確に伝えようとする場合。
1回目、「えっ、もう1回言って」
2回目、「ちょっと確認なんだけど」、内容に間違いがないか復唱しする。
3回目、「なるほどそういうことか」、やっとわかってもらえる。
極端に言うと、1度の伝言では相手には正確に伝わっていない、ということです。カップルに限らず、対人関係のトラブルで多いのは、「言った・言わない」論争ですよね。会話に加え、LINEを筆頭にSNSなど記録に残る連絡手段が発達した現代でも、この論争が絶えない理由って情報としての言葉の真意が正確に伝わっていないことが原因でしょうね。
例えば、カップルの会話を見てみましょう。
↓
彼女「今週か来週あたりにお出掛けできる日ある?」
彼氏「え~と、ちょっと予定確認して連絡する。どこ行こうか?」
彼女「お花見とかどうかな」
彼氏「いいね」
この会話から”来週デート”の約束をしたとします。ところが、彼氏に別の用事が入ったので、彼氏がデートの日を”再来週”にずらしたら?
彼女「何で来週予定入れちゃったの!?」
彼氏「大事な仕事が入って、お出掛けなら再来週でもできるし」
彼女「えー、お花見行きたかったのに」
彼氏「そうだったの!?」
「お花見デートがしたい」
この思いが、彼氏に正確に伝わっておらず、彼氏は「デートがしたい」と受け取っています。
些細なことですが重要なんです。意思疏通ができていないことの積み重ねって、やがて気持ちのすれ違いに繋がっていきます。
自分の言いたいことが相手に伝わっていて、相手が言いたいことを自分が理解できているか。この確認作業を疎かにしていると伝言ゲームのように、自分から相手、相手から自分、この伝達に、言葉やその意味・意図していることが変化していきます。思いとは違う形で伝わっていた…なんてこともあるのです。