「木枯らし」のような寒くて辛い恋の先にあるもの
今冬は暖冬と言われていましたが、1月下旬に入り冬らしい寒気が到来です。関西では、山々の木々に年が明けても、落葉樹の葉が残っているところがありました。ですが最近の冷え込みと寒風ですっかり散ってしるようです。
日本では、秋や冬に吹くその年1番の寒風を「木枯らし」と言います。暖冬の今年は、やや遅れてやって来ているようです。冬の始まりを告げる木枯らしが吹けば、落葉樹の紅葉が深まり、やがて葉が散ってしまいます。人にとっても、通り過ぎて行く風も、年1番の寒風となれば、身に堪えずにはいられません。恋も、そんな「木枯らし」のような、寂しい、恋しい、切ない。心身に堪えずにはいられない震えるような想いから始まるケースがあります。
寒風が吹き抜けるような恋。予期せぬ異性との出会いにより、ホッと心が温まるようなひと時。感情がボッと火を灯すように燃え上がる瞬間がある一方、その熱も冷めてくれば、春や夏が過ぎ去ったような寒さや静寂が訪れずます。もっと温もりが欲しいと思えば思うほど、心は冷えて震えていくものなのかも?
例えばですね。
以下のケースだと、心の中を「木枯らし」のような冷たい風が吹き抜けています。
↓
・片想いから長く連絡を待ち続けている時間
・もっと会いたい、でも会ってくれない
・不倫を筆頭に実りにくい恋を追いかけている時
又は、風を掴むように「掴みたい」と思っても掴めない人
↓
・気まぐれ
・自己中心的
・気の赴くままに生きる
・遊び人
風来坊のように、どこからともなく現れて、どこへともなく去って行く人。1つの所に留まらない、こんな人を好きになってしまったら、心を吹き抜ける寒風に堪えながら、待ち続けるのは、必然なのかも知れません。
その覚悟を決められるのか、決められないのか。この判断は個人の考え次第ですが、生半可な気持ちでそのような異性と関わったら?自身を待っているのは何なのか。辛さや過ぎ去ってしまった時間への後悔です。落葉樹の葉が散ってしまい、殺風景になった木々のような「枯れた」心になると思います。