幸せになりたいと願うよりも…小さな感謝に気付くこと
その年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が12日、京都・清水寺で発表されました。2019年は「令」(レイ・リョウ/いいつけ・おさ・よい)です。新元号「令和」に込めた人々の期待を反映したほか、法令改正や避難命令で「令」の字も注目されたようです。
「令和」の出典は、日本最古の歌集「万葉集」の一文から。時に、初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす。「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」このように安倍晋三首相が意味を説明されたのが記憶に新しいと思います。
ここで、「令」という字の成り立ちを調べてみましょう。
「亼」(冠などで人を集める)と「卩」(ひざまずく)が合わさって出来たそうですね。人を集めて、従わせたり、言い付けたりする意味があるようです。「令」という字や新元号「令和」への思いは、人それぞれだと思います。期待を抱く世相を見ていますと、日本という国への期待が垣間見える気がします。その人々が期待するものが、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」ことだとするならば、現在は、人々が美しく心を寄せ合うこともない、文化が生まれ育たない社会とも言えます。
そもそもですが、文化とは何なの?
書物、絵画、彫刻、芸能、そして歌、etc…。表現者がいて鑑賞者がいる、何かを伝えたい人がいて、そこに感動や共感する人がいる状態です。万葉集の一文「時に、初春の令月にして…」は、月や梅の花、蘭の美しさを詠ったものと思われ、その美しさの感動を“誰か”に伝えたい詠み手の思いとなります。一方で、現代で文化が育たないとするならば?快適なサービスに溢れ、物質的に恵まれているけど、本当の意味での感動や幸福感を得られていなのかも?
厳しい冬が去った初春の喜びや梅の花や蘭の美しさの感動、暖房器具に恵まれ、快適な都市環境に住む現代人にとっては詠うことは難しいでしょう。
些細なことかも知れませんが、そんな感じで日常生活に見落としている喜びや感動、自然や人への感謝に気付いたり、感動・感謝を伝えていくことこそ「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」ことに繋がると思います。
● 恋愛における小さな幸せとは
別れさせ屋の専門会社として20年が経ちます。その経験で感じる「幸せ」とは、なりたいと願って達成できることではない。このように考えています。「幸せとは感じること」であり、幸せになりたいと願う前に身近な幸せを意識すること。
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・恋人にLINEを送ったら、返事が来ることも当たり前ですが…幸せなこと。
・健康に日々を過ごししていること。
・毎日、毎朝にお風呂に入れること。
・ゆっくりと睡眠できること。
・仕事に行って給与を頂いて、日々の生活が出来ていること。
・ご飯が美味しい
・温かいご飯を食べれている。
こんな感じで「当たり前」と思っていることが、実は本当の幸せだと思いますよ。ただ、現状に甘んじず成長を心掛けて、生活水準を上げようとすること。これが努力であり、努力せずに幸せは続かないのです。
● 「してあげてる」の感覚を捨てること
ダメな人に多いのは上から目線の「してげあてる」を持っています。仕事だと「働いてやってる」となります。最悪の考え方なので、当然に出世することもなく転職を繰り返すタイプです。
これは恋愛にも共通してますよ。
ちょっとした部分にて自分優位になっていると、比較されたら負けます。勝っている・自分が有利だと思っているのは錯覚であり申そうではないでしょうか。これも幸せになるには必要なことだと思います。決して上から物事を考えず、フラットに接していけば「当たり前」にも感謝できるのです。逃げる、を繰り返す人生って寂しいですよね。だから幸せは遠のきますし、追えば逃げるを繰り返してます。要は根源が腐ってるのです。その現実を受け入れて、初めて現状を変えられるので、幸せにも気付けますよ。