恋人との交渉で“本気度”が試されている
● 問題
20代と思われる女性が今まさに高層ビルから飛び降りようとしている。男性の貴殿ならどのようにして説得しますか?これは、外国の人文学系の大学入試で出題された問題だそうです。パッとイメージする回答としては、以下ではないでしょうか。
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「早まるな。生きていれば必ずいいことがある」
この説得をされた場合。
「辛いことが多くて死のうとしているのに」
「いいことがある保障はどこにあるの?」
女性が「いいことなんてあるわけない」となってしまった場合。
「NO」の感情を覆すのは困難でしょう。
ではドラマや映画の自殺を思い留まらせる人が言っている台詞だと?
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「待て、まず話を聞かせてほしい」
この説得をされた場合。
女性「私が付合う男はみんな遊び人ばかりだったの」
説得「うんうん、辛い思いをしたんだね」
女性「話を聞いてもらって少し気持ちが落ち着いたわ」
説得「よかった」
このようになるかも知れません…。ですが、生きることに対して「YES」・「NO」でもないグレーな状態で留めた場合。飛び降りるのをストップさせられたとして、「死にたい」の原因である問題解決はしてません。「NO」の感情を「YES」に覆すには?人にどのような態度で接すればよいのでしょうか。
彼氏が、自殺しようとしている彼女にですね。
↓
「辛い時はいつもそばにいて支える」
「だから一緒に生きよう」
女性としては、「そこまで私のことを思ってくれるなんて」となります。感情が生きることに「NO」から「YES」に彼の生きてみてもいいと思う可能性が出てきます。感情的に「NO」を唱えている人を自分の意図した方向へ誘導する時、その人のことをどれだけ思って愛情を持って接しているのか“本気度”が問われます。
相手の行動を促そうとするならば、自分が相手のために誠意や思いやりを見せることで心や感情は揺らぎやすくなります。人の悩みを他人事と捉えるか自分のことと捉えるのか。人生を共に歩むことを“運命共同体”や“家族”と言いますよね。相手に動いてと願うのであれば、最初に自分から行動すること原則ですよ。