「結婚できない男」が帰ってきましたね
2006年放送の「結婚できない男」が、10月に「まだ結婚できない男」として帰ってきました。
(毎週火曜21:00、制作:カンテレ、MMJ)
「結婚できない男」
「まだ結婚できない男」とは、偏屈でプライドが高く、皮肉屋ですが、どこか憎めない主人公。そんな主人公を阿部寛さんが演じています。一級建築士の主人公が女性に出会い、結婚を模索していく日常を描いたドラマです。
「結婚できない男」の最終回では桑野信介の結婚を匂わせる結末でしたね。続編「まだ結婚できない男」の放送で結局、結婚に至らなかったことが判明しました。桑野信介は、ひとりで仕事はもちろん家事も几帳面なほど丁寧にこなす性格の持ち主です。自由な独身生活を謳歌していて結婚は「メリットがない」と考えていますが、そのメリットのないはずの結婚への興味を捨てきれずにいます。
結婚に限らず、最近はインターネットの発展で、一人で仕事や娯楽など何でも楽しめるようになりました。一人起業する人がいるほか、「気楽だから」とシングルライフを楽しむ人が増えているようです。
確かに、桑野信介のように、一人で仕事や家事が全てこなせれば、他人との煩わしい人間関係をわざわざ築く必要がないのかも知れません。特に男女の考え方には違いが多く、意見が一致することって難しいですからね。ですが、ここで人生を振り返りってみましょう。一人ではなく身近な人と苦楽を分かち合えたからこそ、気持ちが“楽”なった経験もあると思います。
服装やヘアスタイルが似合わない、似合っている、部屋が散らかっている、きれいに片付いている、といった意見。生活面へのアドバイス、面白いと思うこと、など。間違って指摘を含め自分とは違った視点に触れることで、問題を解決したり成長できている筈です。
物事というのは、見る人によって見え方が異なります。それは、男女や人による経験の違いで、視点というより価値観の違いであると言えます。人の見方や知識を借りれば、いろいろな物事や問題のヒント、解決に繋がることがありますよね。
“結婚できない男”桑野信介も、人の意見を聞かないのかな、と思いきや、自分の抱える問題を人に相談してみたり、地獄耳なほど人の話(噂や悪評)に聞き耳を立てています。身近なパートナーを選ぶとするならば、性別も生い立ちも違う他人だからこそ、共感できる喜びや視点の違いを「面白い」と思えます。そういったことに楽しさを見出だすのが結婚の醍醐味かも知れませんよ。