成功率100%の恋愛マスターは実在するのか?
「どんな女性(男性)でも100%口説ける」
こんな自称“恋愛マスター”を名乗る方が、恋愛マニュアル本や恋愛カウンセラーの方でいらっしゃいます。
本当にそうなのか疑問に思ったことはないですか?
男性だと「どんな女性でも口説けるようになりたい!」
女性だと「自分の狙った男性を振り向かせたい!」
こうやって1度は考えたことがあるでしょうね。“口説く”や“モテ”の定義は人によって様々だと思います。例えば、どんな異性とでもベッドインできれば、口説ける、モテる、になるのでしょうか。
誰もが「抱かれたい」と思うイケメン、もしくは美女がいた場合。そのイケメン、美女が口説きたい、モテたい異性と一夜を共にできたとします。ここで、目的は達成されたと言えるのでしょうか?
ビジネスと恋愛はしばしば共通点があると言われますよね。恋愛で初めて一夜を共にした状態というのは、ビジネスにおける一見(いちげん)さん。すなわち初めてそのお店やサービスを利用した顧客に当たるような気がします。一見さんが訪れるお店やサービスは、大きく2つに分かれます。一見さんがリピーターになるのか、それとも一見さん止まりで終わるのか、です。
リピーターというのは顧客のみの満足ではなく、売り手と買い手、双方の利益が一致した長期的関係ができた時に成り立つものです。一方が搾取し、もう一方が搾取されれば、搾取される側が破綻を来しますよね。恋愛でも、一夜を共にしただけで、お相手から別れを告げられても、あなたから別れを告げても、どちらの場合も、マッチングは不成立と言えるでしょう。
さらに、マッチングが成立していたとしても…
相手にとってのあなたの存在が本命ではない(軽く考えられている、利用されている)とするならば、いつか見切られることを覚悟しなければなりませんよね。そのあたりを見極める力も“モテ力”の要素でしょう。
以上のことを踏まえますと、恋愛では、あなたが相手を本命(離したくない、価値ある恋愛相手)と思っているのか。相手もあなたを本命と思っている関係の人が何人いるのか?これが真の恋愛力、お互いに価値を認め合うための“口説き”や“モテ”のスキルを持っていると言えそうです。
ある意味で病や天変地異などで本当にあなたが困った時。自分を犠牲にしてまで助けてくれる異性が何人いるのか、という問いかけにも繋がります。
人生における多くの人との出会いの中で、親友と呼べる人が多い人でも、一般的に5-6人程度である。本命にできる恋愛相手の数もその程度が限界であると思います。その人と恋愛感情を含む固い絆で結ばれている異性がどれだけいるのか、こういった視点が真の恋愛マスターを見極めるヒントになるのではないでしょうか。ただ統括しますと、重要なのは人数ではなく、1人の本命恋人のハートをガッチリ掴むことですよ。