【会話テク】先出しの共感&共感への誘導
秋と言えば文化・芸術、スポーツ、そして食に紅葉ですね。そんな「秋」の魅力を皆さんが楽しまれるのではないでしょうか。なので、人と話す機会も増えると思います。会話すれば恋愛映画や小説について語ることもあり、自身の恋愛観が問われることもあるでしょう。
ここで今1度、人の話を聞くポイントについて整理しておきたいと思います。自分が話す、ということですが「ちょっと待って」「人の話を聞くのに自分が話しちゃダメなんじゃないの」なんて声が聞こえてきそうですね。
ですが、自分が話してもいいんです。ただし物事にはある物事を引き起こすための“呼び水”という言葉があります。ここでは、相手が話したくなるトーク(前ふり)が必要ですよ。との内容です。有効な前フリとは、相手が無意識に感じている心の変化、感動を指摘することです。相手が言ったことに対して、
「うんうん」
「そうそう」
こうやって共感することを、じゃんけんの“後出し”のように、“後出しの共感”と言うならば、正攻法のじゃんけんで勝つがごとく、“先出し”もしくは相手より一瞬速く出すことを、“先出しの共感”と言えるのかも知れません。
これは、相手に逆に「うんうん」「そうそう」と言わせる共感の技術です。お笑い芸人の「モノマネ」や「あるある」ネタが感じとしては近いのではないでしょうか。自分では意識して気付いていませんが、人から言われてみると「そうそう!そういう人いる!はははは(笑)」となりますよね。
これをデートシーンに置き換えてみます。
↓
・恋愛映画の1シーンで相手が涙したら→「あのシーンは、思わずウルッとしたね」
・サイクリングやハイキングをして→「気分爽快だったけど、身体中が筋肉痛になりそう」
・サンマを七輪で焼いて→「七輪で焼くと美味しいね。髪が臭くなるけれど(笑)」
・10-11月のデートで→「秋って、暑かったり寒かったりで服装難しそうだね」
などが、思わず「そうそう!俺(あたし)もそう思う…」となります。
“呼び水”となる“先出しの共感”に該当しますね。
上級者の場合。
↓
・秋の夕陽に照らされる紅葉を見ながら
「赤や黄に輝く木の葉はいずれ散ってしまう」
「私たちが一緒に紅葉を見ている時間もすぐに過ぎ去ってしまうんだね」
「永遠に続けばいいと思うのに…」
“先出しの共感”をイメージするより、“共感(感動)への誘導”に近いトークにも挑戦してみては如何でしょう。そのためには、相手がどんなことを考え、どんな心境なのか?常に把握しようとする試みが欠かせませんよ。