“あの世”から届いた父親のメッセージ
真面目と思ってた彼氏には彼女が何人もいて、しかも別の女性と結婚しており子供もいた。こんな事実が知れば、彼女の両親(特に父親)は、「別れなさい!」と声を荒げると思います。ですが、これは生きている親の話です。”この世”ですね。“あの世”からのメッセージだと少し違うかも知れませんよ。
祖父母や両親が亡くなっていた場合。故人がしばしば夢に出てくる経験をされた方も多いのではないでしょうか。「夢」で久々に会った時、何を言おうとしているの?夢の記憶が曖昧なこともあって、よくわからないこともありますよね。
そんな故人との話です。10年ほど前に父親を消化器系のガンで亡くされた40代女性。父親は厳格で真面目な経営者で、その真面目さ故にストレスを溜めやすかったそうです。毎晩煙草をふかしながらの晩酌を欠かさなかったと言います。考え方が幼い世間知らずな娘をいつも心配していた。娘が離婚してシングルマザーとなったこともあり、気ががりで仕方なかった時期にこの世を去ったそうです
お盆が近付いたある夏の夜、女性は亡くなった父親とお祭りに行く夢を見たと言います。そこでの会話。
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彼氏は何股もしているぞ。
既婚で子供もいるぞ
このように告げたそうです。そこで父親はその彼氏を呼び出すのですが….。なぜか問い詰めるわけでもなく、娘との別れを迫るでもなく、ひたすら健康であることの大切さ、「自分の体を大切にしなさい」と説いた、ということです。夢での出来事は、女性としてはすべて驚きだったとのこと。
夢が事実か幻か、事の真相、父親の真意は、彼氏のみが知るということになりそうですが…。頼りがなく子供っぽい娘をこの世に残して逝ってしまった自分。もっと娘のそばに居たかった思い、しかし、自らの心の弱さから健康を害してしまった後悔があったのでしょう。あの世に逝ってしまった人は、この世では無力で、その思いを伝える、もしくは誰かに託すしかないのかも知れません。
両親に限らず、祖父母など、自分が小さい頃から思いを寄せていた故人。この世とあの世を隔てて再会できたならば、どんなことを語るでしょうか。小さい頃に撮ったお宮参り、七五三、学校の入学式、卒業式の家族写真などを見返してみると、その思いを感じやすいような気がします。子供、孫である、あなたの健全な成長と幸せな人生を願う眼差しを感じるかも知れません。
また、恋人の亡くなった祖父母や両親の遺影や生前の写真を目にする時、故人らはあなたに何を語りかけるでしょうか。先にも述べましたが、この世にいるあなたに自分たちの思いを託すかも知れませんね。
お盆休みは、お墓参りに帰省される方も多いでしょう。中には恋人と一緒に帰省される方もいらっしゃるでしょう。お墓や仏壇の前で、自分にとって身近な、もしくは恋人の身近な故人の思いに耳を傾ければ、自分たちが“大きな思い”に支えられてこの場にいることに気付くのではないでしょうか。