あなたが見る恋人の言動は「氷山の一角」です
心とは氷山のようなもの。
氷山は、その大きさの7分の1を海面の上に出して漂う。
これは、オーストリアの精神科医、ジークムント・フロイト氏(1856-1939年)の言葉です。人の意識に対する主張の1つ「氷山の一角」ですが、いったいどういうことなのでしょうか?他人と接する時に言動として見えている部分は、ほんの一部に過ぎず大半が見えないということなのでしょうか。はたまた、その見えない部分(海面の下の氷)は当の本人も自覚していない無意識の領域がある。との意味かも。
「氷山の一角」の解釈は、これら両方に当てはまるような気がします。人が意識的に言動する時、客観的視点、他人の目、向上心などを念頭においた時ではないかと思います。しかし、人はひとりの時はもちろん、意識的に言動していると認識している時でも、無意識の領域に支配されているというのがフロイト氏の主張のようです。
フロイト氏の唱える人の無意識の領域とは、2つに分類されています。1つは、生まれながらにして持つ本能的欲求、1つは、育ってきた環境や人生経験によって作られる価値観、道徳心のようなもの。
本能的欲求とは、性欲、食欲、心身の快楽、苦痛からの解放など、人間に本来備わっている生存的欲求と言えると思います。もちろん、こうした欲求にも個人差があり、ある種の欲求が強く、別の欲求が弱いというケースもあります。もしすべての人が、本能の赴く行動をしたならば….。自己中心的な人ばかりになり、混沌とした世の中になりますよね。極端な言い方かも知れませんが、武士の世の中のように力のある男性が女性を制する、恋愛が中抜きの社会になってしまう可能性もあります。
この本能的欲求を制するのが、もう1つの無意識の領域、環境や経験によって育まれる価値観、道徳心だと思います。例え話として、あなたが焼肉を食べている時、熱せられた鉄板や網に触れてしまった時、「熱っ」と反射的に手を引いてしまう。この言動と同様で男性が女性と2人で歩いている時にですね。エレベーターや電車では女性を先に通したり、カフェでは女性にソファー席を進める。こういったとっさの行動は、レディーファーストな社会で育まれる無意識の価値観です。昔の男尊女卑の日本社会では、この逆であり、女性が男性を立てる風習が行われてましたからね。その人が育った時代背景や環境は、人の無意識の領域に大きな影響を与えると言えそうです。
凶悪事件の裁判でも、生い立ちや思想、事件の背景などが判決の際に考慮されています。そういう無意識の領域(価値観)が形成された過程を考えると、起こるべくして起こった事件もあると思います。浮気という“罪”を重ねるケースも、本能的欲求を制する無意識の領域の形成に問題があったのかも?
あなたの恋愛パートナーは、無意識にどのような行動パターンを示しているでしょうか。浮気もそうですが、思いやりや双方勝利(WIN&WIN)への言動が著しく欠如しているようであれば、長い目で見て「別れ」という判断が賢明のような気がします。
● 浮気できる人は「嘘が言える性格」と理解する
浮気や不倫を繰り返す人と言うのは、嘘を平気で言える人だと理解してください。嘘を嘘と思わずに…事実として思い込んでいるタイプも居られます。このタイプに多いのは「自己愛」から発生する「自分は被害者」との開き直りがあります。
浮気したのは**が冷たくしたからだ!
不倫したのは**が優しくしないからだ!
浮気した結果を反省するのではなく、その過程にある原因で正当化してきます。率直に面倒くさいタイプじゃないですか。なので、結婚していない未婚・カップルの状態であれば、これらのタイプとは別れるべきです。先々に苦労するでしょうし、夫婦間で何かのトラブルが発生した場合。解決しようとせず、逃避したり・先延ばしにして問題を大きくさせる傾向があります。借金を借金で返して、負債を大きくして自転車操業からの破産に向かうのが一例ですね。