“近からず遠からず”の姫路は恋を燃え上がらせる!?
関西在住の“城フェチ”や歴女の方は、世界文化遺産・国宝、姫路城にはおそらくもう行かれているでしょう。荒々しくも規則的に積み上げられた岩壁の土台、鮮やかな白塗りの城壁、白鷺が羽を広げたように優美であることから「白鷺城」とも呼ばれ、多くの人の目を釘付けにしています。
そんな姫路城の天守閣を訪れてみてまず思うこと。いい意味で「遠い!」です。ちよっとアクセス経路を見てみましょうか。
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① JR大阪駅から神戸線新快速で姫路駅まで約1時間
② 姫路駅から入城口まで徒歩20分
③ 入城口から天守閣まで、五層七階の大天守を階段で上って1時間弱
大阪在住だと自宅を出て天守閣に到着するまでスムーズに進んで約3時間となります。姫路城の公式ホームページでは、全体の見学時間が混雑していない場合で90分~120分と発表しており、1日がかりの城見物となります。そんな姫路城の天守閣から見下ろす周辺の風景といえば、神戸のような高層建築の建物ではなく、姫路駅前を除いては住宅、中小企業、海または山並みが広がっています。
世界文化遺産・国宝である姫路城でさえ、駅から徒歩20分という現状を見てもわかる通り、姫路市やその周辺の加古川市、明石市などは広大な街に電車の駅が点在しています。駅周辺の住民以外の大半は、移動が車中心です。姫路や加古川、明石に在住の人々の生活事情を見てみましても、買い物などの用事がある場合。神戸・三宮、または大阪まで出てくることが多く、通勤で神戸・三宮方面に通っている人も沢山居られます。
「買物は大阪まで車で1時間以上かけて行くよ」と聞きますと、「遠いね」と大阪在住の意見が聞こえてきそうですが、姫路や加古川、明石など住む方にとっては、目的地まで車で1-2時間は当たり前の感覚です。人にもよりますが「時間がかかる」という認識は少ないように思います。よって、恋愛におきましても、地元で出会いのない人は、神戸・三宮、大阪へ足を伸ばすということになります。
そういった姫路周辺の街の人々の恋愛事情を考えた場合。
神戸・三宮や大阪に比べ刺激が少ない街と考えている人が多いこともあり、非日常や都会でのロマンスを夢見て、神戸・三宮や大阪で浮気・不倫に走るケースも少なくありません。逆もしかりで、近すぎず遠すぎずの距離は、配偶者や彼氏(彼女)がいる双方にとって適度に会える、バレにくいというメリットがあり、ダブル不倫や関係の長期化がしやすいと言えるでしょう。
浮気・不倫に限らず、なかなか会えないがそんなに会えなくもない、という“近からず遠からず”の距離感。これは恋愛関係を長続きさせるための1つの要素と思います。近付き過ぎれば衝突して、離れるとすれ違うのが男女で、程よい距離感を常に意識することがある程度必要でしょう。姫路城の天守閣もそうですが、なかなか辿り着けないからこそ!辿り着いた時に見た景色が素晴らしく見える、なんてこともあると思いますから。