感謝に慣れるより、感謝される人になってください
「おもてなし」と聞けば何をイメージしますか?
きっと、2013年の国際オリンピック委員会(IOC)総会での滝川クリステルさんではないでしょうか。滝川さんは「おもてなし」について、訪れた人を心から慈(いつく)しみお迎えするというような意味で説明されています。日本の公共交通機関の充実と安全性、清潔な街並み、タクシー運転手を例にしたサービス業の親切さ、ミシュランガイドにも認められる東京の飲食店のレベルの高さ、などをアピールされていましたね。
このスピーチが委員をはじめとする世界の人々の感動を誘ったとも言われていますが、日本に住む私たちからすれば、日常であり「世界から見ると日本はすごい国に映るんだな」と大きく印象を持たなかったのではないでしょうか。
日本に馴染みがない外国人の観光客が、日本を訪れて感動すること。
↓
・コンビニで温かい物と冷たい物を分けてくれる
・銀行には窓口以外の案内係いる
・電車が数分遅れただけで、丁寧なアナウンスが入る
・電車の時間が正確
・アパレルショップで買い物したものを出口まで持って見送ってくれる
・飲食店のおしぼりが嬉しい
などあるそうです。
日本人からすれば、当たり前のことですよね。逆にそういったサービスがなければ、「あそこはサービスが悪い」と怒り出す人さえいるでしょう。日本の社会もそうだと思うのです。最初は「そんなことまでしてくれるんだ!ありがとう!」と思っていても…。それが常時とんれば「当たり前」になり、それをしないと「何でしてくれないんだ!」となります。新設やサービスからのしてもらうことに関して感謝の気持ちがなくなってしまうケースです。
夫婦にも同じことが言えます。
↓
・新婚時代は妻の手料理に感動していた。
・結婚2年後に…料理に注文つけたり、朝食夕食などが出ないと怒り出す
・買物デートでプレゼントしたら「ありがとう!」
・買物デートで何も買い与えないと「何で買ってくれないの」と不機嫌になる
・掃除や洗濯など身の回りの世話に感謝
・感謝どころか、していないと怒り出す
など、例をあげれば枚挙に暇がないと思います。
これは、人にもよりますが、恋愛関係において、優しさや親切さが、いつもになってしまうですね。それは“無”に変わってしまう可能性があることを意味しているような気がします。つまり、いつも優しい=いつも優しくない、となってしまい、相手に優しさを感じさせるためには、いつも以上の優しさが必要となります。そして、いつも以上の優しさも、相手にとって優しさと感じられなくなったならば、もっといつも以上の優しさが求められるわけですが、優しさを与える側にも体力的、時間的、金銭的な限界があります。
恋人が求める優しさが提供できなくなった時。
自己中心的でこちらの優しさにかける労力に気付けない人だったら?飲食店などで「遅いよ!」と怒り出すクレーマーのごとく、こちらを責め立てるのではないでしょうか。カップルで欲求不満による相手へのDV(ドメスティックバイオレンス)が問題になってますよね。これも、加害者の要求レベルを上げてしまう被害側にも少なからずの過失はあると思うのです。
恋愛における本当の優しさや「おもてなし」とは何なのか?最低限の恋愛マナーを守りつつ、必要以上のことは特別な時以外はせずに、ここぞ!と言うときに考えることが恋愛効果はあると思いますよ。
● 恋愛上の「おもてなし」を考えると
別れさせ屋に不倫関係から別れさせたいと相談を頂く方に多いのが「間違った」おもてなしです。それは彼からの誘いに対して断らないこと。この関係を作ってしまうと結局は利用・都合での男女関係となりやすいので、本命になれる可能性は減ります。よって浮気相手から本命になるには…ある程度は断ることも恋愛テクとなるのです。意識的な部分では「彼女に合わせさせる」と言う、彼が彼女に対しておもいやりを作ることが目的ですよ。