1の成功には、9の失敗が付いてくる?
「気になる人に声を掛けようかどうしようか?」
「いや、どうせうまくいくはずがない」
「自分を好きになってくれないだろう」
「話もうまくないし、外見だって…」
行動を起こす前にあれこれ迷い過ぎて行動できない方、結構いらっしゃるのではないでしょうか。1度や2度失敗しただけで諦めてしまう、やる前からダメと決めつけてしまう。結論はやってみないとわからないので、予測や想像ではなく、現実を知るためにはやってみるしかないのですが。
こういうことを言いますと、「言われたからやってみたけどやっぱりうまくいかなかった、それみたことか、やっぱりダメなんだ」と言わんばかりに報告される方がいらっしゃいます。ですが、手数が少なくていつも成功している人、と言いますのは、そう見えるだけであって実は数や量で多くの人を上回っているケースが多々あります。恋愛では、口説く回数やパターン、アプローチする相手の人数などがこれに当たるでしょう。
例えば、ある商品やサービスのマーケティングを考える時、広告・販促活動が人の目に留まる割合が10%程度、そのうち興味を持ち、見込み客になるのが5~9%程度、成約に繋がるのが3~5%という統計もあります。ですので、人の目に留まり、興味を持ってくれ、提案を受け入れてもらうというのは、人によってスキルの差はありますが、経験を積むという意味でもまず手数が必要なことは言うまでもないでしょう。
1つ興味深いデータもあります。
営業で突然のテレアポと聞くと、断られる、嫌がられる、というイメージを持たれるかも知れませんが、最もアポ率が高いコール回数は、状況にもよりますが5~7回と言われています。たいていの営業電話や意中の異性への電話アプローチは、1回断られたら終わり、と思っていらっしゃる方が多いでしょうが、日時やタイミング、トーク方法を変えて何度か試みてみると、相手が「話くらい聞いてみようかな」というタイミングに当たる場合もあるということです。
対人関係で人から拒絶されたり、失敗したりすることを統計的に必然と考えてみますと、いちいちそのことに傷付いてはいられないでしょう。やるべきことをやるだけ、と言いますか、落ち込むというよりは、少々極端な表現かも知れませんが、箱の中に当たりとハズレのくじが入っていまして当たりが出るまで引き続けるというのが正解のような気もします。
(記事:スタッフ)