“ハングリー”が恋愛継続のキーワードです
「お腹いっぱい食べて生きること」
1900年代、食糧難や貧困に喘ぐ発展途上国の子供たちにあるジャーナリストが将来の夢について尋ねると答えたそうです。また、地域に学校がなく、家庭の貧しさもあって幼少の頃から農作業などに従事する子供たちに、今最も望むことを尋ねると「学校に行って勉強したい」と答えたといいます。
一方、衣食住が保証され、学校教育が当たり前の現代の日本をはじめとする先進諸国の子供たちからは「勉強すること(生きること)に疲れた」「試験でよい点数が取れるか不安」「学校には行きたくない」といった声が聞かれます。
少しスケールの大きい話になってしまいましたね。
ただ食でも勉強でも何でもそうですが、それが十分すぎるほどある、もしくは、やり過ぎと感じるくらいやってしまうと、逆に嫌気が差してしまう、有り難いと感じなくなってしまうということでしょう。つまり、ちょっと満たされない程度、もっとしたい(欲しい)と思うくらいでやめておくのがちょうどよいと言えるのではないでしょうか。
恋愛スキルを磨くにしろ、求める恋愛を追及するにしても、やり過ぎて疲れてしまってはストレスとなって蓄積していきます。人に対して求める対応についても同様だと思います。Aが達成されればB、Bが達成されればCという風に、次々に早いペースで休むことなく、さらなる高みを目指していけば、よほどの精神の持ち主でない限り、足踏みしている自分や他人に対して嫌悪感や否定的感情を抱きやすくなります。
また、いろいろな意味で“お腹がいっぱい”になってしまうと、物事の“味”が美味しく感じなくなってしまいます。空腹(ハングリー)だからこそ、感じる幸せや充実感もあるでしょう。たとえ好きな人でも、毎日のように顔を会わしていると、会えることに有り難さを感じれなくなってしまう、飽きてしまう場合があります。対処法としましては、毎日密な時間を過ごしすぎない、自分や恋人がちょっと物足りない程度でやめておくことがポイントです。
恋愛でも仕事でも勉強でもそうですが、継続するための鍵は、常に空腹(ハングリー)であることと言えそうですね。何をもってハングリーというのかは、人それぞれと思いますが、焦らない、目先の欲求に応えすぎない、長期的なスパンで物事を考える、スロー(なかなか進まない)と思うくらいがちょうどよいという観点に立つことではないでしょうか。
(記事:スタッフ)