無警戒と2週間の空白で台無しになる人生があります
新型コロナの1日の感染者数が2000人を超えてきましたね。
「第3波」到来と対策の不十分さが明らかになり、「第1波・第2波」に比べ、身近な人や周囲で感染の声が聞かれるなど、コロナの恐怖が、他人事ではなく、現実味を帯びてきたのではないでしょうか。このの感染拡大は、無症状や軽症者が検査前に家庭や職場、外出先などで感染を広げ、さまざまなクラスター(集団感染)を引き起こしている可能性があると指摘されています。
新型コロナに限らず、“病の芽”は早めに摘んでしまうに越したことがない、というのは頭ではわかって、つい慌ただしい日常生活や「Goto」をはじめとする魅惑的な情報、快楽的欲求に流されてしまうということもあるのでしょう。「第2波」の終息を見誤った誤算と安堵感から来る油断もあったと思います。
現在、大阪市では新型コロナ感染者と濃厚接触した人物への無料のPCR検査を実施しているそうですが、日時と場所は大阪市が指定し、場合によっては住居とは別の区の指定場所に公共交通機関を使って足を運ばないといけないケースもあるとのことです。また、PCR検査の日時は、濃厚接触した日から1週間ほど経過していることも少なくなく、検査対象者は感染がはっきりしないまま数日間、日常生活を過ごすことになります。検査結果が出るまでにはさらに日数を要しますので、本格的な対応を取るまでに2週間はかかるとみて良いでしょう。
一方で、ネットでのPCR検査キットは、サービスを提供している事業者にもよりますが、早ければ申込みの翌日には届き、唾液などを採取して送り返せば、2~3日以内に陽性か陰性かの結果が判明するといいます。価格は1~2万円くらいでできるそうですが、「Goto」の数千円のポイント目当てで出歩く方がいらっしゃるほどですので、疑いがあるが無症状の方にとっては「高い買い物」と言えるのかも知れません。
人に関するトラブルや問題について考える時。
何らかの疑いを持つ→1週間後に調べる→2~3日後に結果判明→2週間後に対策を練るでは、すでにさまざまな問題が進行しており、手遅れになるケースも多く見受けられます。例えば、恋人から「ちょっと嫌いかも」と思われ始めて、何の行動の変化、対策なく過ごしていれば「絶対無理」「大嫌い」に発展してしまうのに2週間は十分過ぎるほどの時間です。浮気相手や恋敵(ライバル)がアプローチする時間も十分です。
新型コロナの感染拡大の教訓を胸に、今後、問題や身に迫る脅威について考える時、油断や誤算は予想以上のダメージをもたらす可能性があるということ、迅速かつ素早い対応が被害を食い止める鍵ということを肝に銘じておく必要があるでしょう。
(記事:スタッフ)