口先1つで自分への評価が急上昇する場合があります
不器用だったり、天然であることが「モテ条件」と言われることがあります。
テレビやYouTubeに出演している有名人では、超が付きそうなくらい不器用、天然な姿を目にすることもありますよね。そういうシーンを観ていますと、トークスキルは二の次で、ルックスやキャラ、雰囲気を磨くことが最優先と考えられる方がいらっしゃるかも知れませんね。
ですが、ここであえて言わせていただきますと、口先1つというワードがありますように、場合によっては、相手の自分に対する評価がトーク次第で、上がったり下がったりすることがあります。
例えばですね。
極端な例ですが、街中で格闘技の衣装やユニフォーム、もしくはビキニで歩いている人がいたとすれば、明らかに周囲の人々から浮いていて違和感でしかありませんよね。ですが、格闘技の試合会場やビーチですと何の違和感もなく、むしろ「かっこいい」や「セクシー」となるわけです。それは、格闘技の試合会場やビーチでそのような格好をしている理由を、そこにいる人が把握しているからではないでしょうか。
シチュエーションと人物の言動が一致している状態をTPOと言います。
Time(時間)
Place(場所)
Occasion(場面)
この頭文字を取った略語で、時と場所、場合に合わせた行動や言動を理解している、わきまえているの意味で用いられます。
恋愛でも対人関係でも、常に相手が理想とするTPOを満たせればよいのですが、自分の意思や意向を貫こうとする時、TPOや周囲の足並みからずれてしまう場合があります。日本や世界の歴史を紐解きますと、偉人と呼ばれる人は、人とは違った考えを持っていたわけでして、最初は自分の主張が人から拒絶されても、情熱的な行動と熱心な説得により、人々は良い意味でも悪い意味でも、それを受け入れるようになった例は枚挙にいとまがありません。
つまり、裸の王様になってはいけないけれど、裸である納得いく理由を説明できれば、それがTPOとなり、裸であることに疑問を抱いた人々が間違っているという状況にもなり得るということです。もちろん、倫理的、人道的な価値観を持ち合わせていなければ誤った方向に人々を導いてしまうのですが、自分の人生に相手を巻き込んでいく、付き合ってもらう、寄り添ってもらうためには、自分基準の目線に立ってもらう必要があるわけでして、そのためには、理由付けによる説得が欠かせません。
例えば、浮気をしてはいけない理由を相手が納得できるように諭すことができるか、もしくは、恋人への理想や自分の目標(夢)について、お互いにとっての明るい未来に繋がっていると自信を持って説明することができるか。そういった周囲や恋人との価値観の違いを理由付けを持って是正していくことが、トークスキルの本質であり、会話の1つのゴールではないでしょうか。
(記事:スタッフ)