怒りの炎がくすぶり始めたら…
年末に近付くに連れ、仕事やプライベートが忙しくなりますね。
カップル・家庭では…
「時間がない」
「イライラ」
「こんなに忙しいのに、あなたは暇そうでいいね」と思う機会が増えてくるのではないでしょうか。
そんな時!
「ちょっとは空気を読んでくれよ!」
「人が忙しそうにしているのを見て何とも思わないの?」
こんな感じで、家族・恋人にイライラした気持ちが飛び火してしまう、鬱憤をぶつけてしまう、なんてこともあるでしょう。
この時、受け手(言われた側)がどう思っているのか?
「とんだとばっちり」
「人のせいばかりして」
「自分でストレスを発散しないで欲しい」が本音だと思います。
このように怒りに任せて、他人に発言したり、粗暴な振る舞いを見せてしまったりした時。
やった側はただ機嫌が悪いだけ、八つ当たりしたいだけ、と認識されがちで、的を得たことを言っていたとしても、受け手に聞き入れられない場合があります。
受け手には、怒りをぶつけた側への反発心や反抗心しか残らないでしょうから。
怒りの感情をぶつけ、ぶつけられた側の怒りの感情にも火が着く。
そして、今度はぶつけられた側がぶつけた側に怒りの感情をぶつけ、さらに最初に怒りをぶつけた側の怒りの炎が燃え上がる。
このようにして、互いの怒りの感情を刺激し合い、2人の喧嘩がますます加熱していくといった事態になります。
大喧嘩のきっかけは、元を辿れば、ほんの些細なことだった、と言うことはよくあるケースです。
それまでラブラブだったのに、大喧嘩を機にカップルに致命的な亀裂が入ってしまうこともありますからね。
多くの喧嘩は、ただ「嫌い」なだけでなく、「好き」が「嫌い」にひっくり返ってしまった時に激しくなっていきます。
一旦怒りに火が着き、その火が誰かに飛び火しますと、最終的には、怒りの炎のぶつけ合いとなり、どちらかが泣き寝入りする、もしくは、反抗できなくなるくらい徹底的にやられないと収まる(沈火する)ことはないのではないでしょうか。
いずれにしましても、お互いに多くの“傷痕”が残ることも少なくなく、遺恨となってその後もくすぶり続けます。
最初にどちらかが怒りを抑える、もしくは流して取り合わなければ丸く収まる話なのですが、それができないのが人間であります。
結局は火事と同様に、火がくすぶり始める、または、ぼやの段階で徹底的に“消火”するということではないでしょうか。
手の付けれない大火事(大喧嘩)を起こさないためには、1にも2にも、いろいろな意味で冷静さと用心深さが大切ということでしょう。
(記事:スタッフ)